2016.5.27.

最高の夢人生 北原照久の世界

番外347 正しさより愛を伝えること
2016年5月23日、佐島邸で行われた北原さんと井上裕之さんの対談。その後投稿された井上さんのコラム。タイトルは、「自分の都合を押しつけない」。
「この世に絶対的な論理などない。すべての人に通用する論理もない」「どちらにも言い分があり、どちらも間違ってはいない。一方の論理を頑なに主張するともう一方の論理と衝突する」とした上で、「WIN-WINになるように展開していくのが真の論理。どちらかだけがトクをするのは、ただの独りよがりの論理にすぎない」と語る井上さん。
このコラムを読んで思い起こしたことがあります。それは、2016年1月、佐島邸で出会ったアチーブメント社長の青木仁志さんの言葉。
多数の著書を出している青木さんの名言の数々。中でも印象的で心に響いたのが「勝つことより強くなることを教えよ」。そこで学んだのは、「正しさより愛を伝えること」の大切さ。
この言葉は、個人的に心の奥底にある核心を突かれたような感じがして、胸が痛むほどに響きました。なぜなら、私のこれまでの人生は、「正しいと思うこと」を貫き、うまくいかないことが多かったからです。
物事を見るとき、「事実は一つ、解釈は無数」を基本に置く青木さん。「正しい、正しくない」も一つの解釈とします。見方、考え方、価値観、経験などの違いにより、とらえ方は人それぞれ。「正しい、正しくない」を互いに主張すれば対立や争いの構図になります。
その結果生まれるのは、「勝ち負け」。勝敗を決めるのは、「力」。「力」と「力」がぶつかっての決着。衝突が国レベルになれば、戦争。宗教を旗印にすれば、折り合うこともありません。
敗者は傷つき、勝者はすべてを独占。それも一時期。共存共栄ではない関係は持続せず、時を経て、対立を繰り返すことになるでしょう。
北原さんがよく使う「陸から海を見るのと海から陸を見るのでは景色が全く違う」という視点。これは、立ち位置を変えると、見え方が変わるということ。ここには、人が共に暮らす社会におけるヒントがあると思います。
物事の見方や考え方は、事実ではなく解釈。人間関係で互いに主張する局面は少なくありません。前提に違いがある人たちが共に暮らす社会。人の数だけ解釈があります。
原点に立ち返り、自分の目的と合わせて考えてみる。一体何のために主張しているのか。譲れないほどの主張か。解釈を変えると何か困ることがあるのか。後から考えると単に自分の考えを通したかっただけ。実はそれほど固執する理由がない場合が多いです。
対立したときは、立ち位置を変えて、相手の立場で考えてみる。そうすることで、相手の考えを以前より理解できるようになる。そのとき生まれるのが共感です。
人生で一番大事なものは、「愛」だと青木さんは言います。ここでつながる言葉が司馬遼太郎さんの「やさしさ、思いやり、人の痛みを知る」。
人生は山あり谷ありの浮き沈み。痛みを知り、優しくなれる。北原さんが教えてくれた人の道であり、ここでも「愛」がキーワード。
青木さんから教えてもらった言葉、「正しさよりも愛を伝えること」。人生における大切なことは何かを考えるきっかけになりました。
2016.5.27 本多徹「この世に絶対的な論理などない。すべての人に通用する論理もない」「どちらにも言い分があり、どちらも間違ってはいない。一方の論理を頑なに主張するともう一方の論理と衝突する」とした上で、「WIN-WINになるように展開していくのが真の論理。どちらかだけがトクをするのは、ただの独りよがりの論理にすぎない」と語る井上さん。
このコラムを読んで思い起こしたことがあります。それは、2016年1月、佐島邸で出会ったアチーブメント社長の青木仁志さんの言葉。
多数の著書を出している青木さんの名言の数々。中でも印象的で心に響いたのが「勝つことより強くなることを教えよ」。そこで学んだのは、「正しさより愛を伝えること」の大切さ。
この言葉は、個人的に心の奥底にある核心を突かれたような感じがして、胸が痛むほどに響きました。なぜなら、私のこれまでの人生は、「正しいと思うこと」を貫き、うまくいかないことが多かったからです。
物事を見るとき、「事実は一つ、解釈は無数」を基本に置く青木さん。「正しい、正しくない」も一つの解釈とします。見方、考え方、価値観、経験などの違いにより、とらえ方は人それぞれ。「正しい、正しくない」を互いに主張すれば対立や争いの構図になります。
その結果生まれるのは、「勝ち負け」。勝敗を決めるのは、「力」。「力」と「力」がぶつかっての決着。衝突が国レベルになれば、戦争。宗教を旗印にすれば、折り合うこともありません。
敗者は傷つき、勝者はすべてを独占。それも一時期。共存共栄ではない関係は持続せず、時を経て、対立を繰り返すことになるでしょう。
北原さんがよく使う「陸から海を見るのと海から陸を見るのでは景色が全く違う」という視点。これは、立ち位置を変えると、見え方が変わるということ。ここには、人が共に暮らす社会におけるヒントがあると思います。
物事の見方や考え方は、事実ではなく解釈。人間関係で互いに主張する局面は少なくありません。前提に違いがある人たちが共に暮らす社会。人の数だけ解釈があります。
原点に立ち返り、自分の目的と合わせて考えてみる。一体何のために主張しているのか。譲れないほどの主張か。解釈を変えると何か困ることがあるのか。後から考えると単に自分の考えを通したかっただけ。実はそれほど固執する理由がない場合が多いです。
対立したときは、立ち位置を変えて、相手の立場で考えてみる。そうすることで、相手の考えを以前より理解できるようになる。そのとき生まれるのが共感です。
人生で一番大事なものは、「愛」だと青木さんは言います。ここでつながる言葉が司馬遼太郎さんの「やさしさ、思いやり、人の痛みを知る」。
人生は山あり谷ありの浮き沈み。痛みを知り、優しくなれる。北原さんが教えてくれた人の道であり、ここでも「愛」がキーワード。
青木さんから教えてもらった言葉、「正しさよりも愛を伝えること」。人生における大切なことは何かを考えるきっかけになりました。
2016.5.27 本多徹