地図を片手に歩きながらも、道に迷ってしまったとき。その後どうするかは大いに迷うところですが、対応は大きく2つに分かれます。
1つは、迷いながらも「こっちだ!」という見当をつけて、グングンと突き進んでいく。
結果的にカンが当たって、迷いながらもなんとか目的地にたどり着くこともあります。
「こっちだ!」と思いながら、グングン進んでいっても、内心では不安を抱えています。他人からはうかがい知ることはできませんが、その不安はかなり大きなものです。
積極的に歩いている姿を見ると、勇猛果敢に見えますが、カモフラージュにすぎません。不安が大きいからこそ「早く目的地に着きたい」と焦ってしまい、グングン突き進まざるを得なくなっています。
もう1つは、元にいたところにいったん戻って、そこから確認しながらもう1度突き進んでいく。来た道を戻りながら、迷った原因を分析検証して、態勢を立て直して進めば、次は迷わずに行けるようになります。
引き返す姿を見ると、ショボショボしている、あるいは慎重や臆病に見えますが、そんなことはありません。原因を究明しながら、リカバリーの方策を考えているので、内心は捲土重来を期して熱く燃えています。
どちらの対応をとるべきなのかは、人それぞれです。状況によっても、変わってきます。
迷いながらも進まざるを得ない場合もあるし、いったん引き返すことを選択するケースもあります。
1つ言えることは、引き返しても意外に時間も体力も消耗しないで済むことです。それまで来た道を戻ることは、時間と体力のロスに直結するように見えてしまいます。
それは否定しようがない事実ですが、たとえ引き返したとしても迷った原因をしっかり分析し、目的地まで迷わずに行く対策をきっちり立てて計画的に進めば、急がなくてもけっこう早く進めるものです。何より「もう大丈夫だ」と安心しながら進んでいるので、精神的にはかなりラクになっています。その安心感は、体力の消耗を補って余りあります。
引き返さずに不安を抱えながらでも進んだほうが、時間も体力も消耗せずに済むようには見えます。しかしながら、それは一面的な見方です。
精神的にキツイ状態になっているので、想像以上に体力を消耗させています。歩くスピードも遅くなっていき、結果的に目的地にたどり着いたとしても、かなり時間がかかってしまうケースは、よく見られます。
引き返すことは、意外にロスにはなりません。引き返すことを恐れる必要はないのです。これは、人生全般に通じて言えることです。
(朝の独り言☆)
今日も一日診療でした。私は、歯科医師が天職だと思うくらい仕事が大好きです。私の記事が、財界さっぽろとゆほびかに掲載されています。是非、ご覧ください。ゆほびかでは、自分軸の大切さの記事です。女優のあいはら友子さんの記事と合わせてお読みただけますと良いと思います。結果的にカンが当たって、迷いながらもなんとか目的地にたどり着くこともあります。