あなたの目の前には、目的の場所に通じる2つの道があります。どちらを行くかは、あなたの選択次第です。
1つは、アップダウンのない平坦な道。ここを行けば、労せずして最小時間で目的地にたどり着くことができます。
もう1つは、暗くて視界が遮られ、足元もおぼつかないようなコンディションの悪い道。ここを行けば、いつになったらたどり着けるのか見当もつきません。ひょっとしたら迷子になるか、引き返さなければならない恐れもあります。
おそらくほとんどの人が、前者を選びます。その選択は間違いではないですが、そうかと言って正しいとも言い切れません。
前者を選んだ人には、なんの非もありませんが、こうも言えます。平坦な道を行く人は確かに早く目的地にたどり着くことはできるが、その代わり、あるものを手にするチャンスを失います。
そのあるものとは、「耐性」です。言い換えれば、「試練を乗り切る力」です。
誰にとっても言えることですが、試練というものはある日突然、やって来ます。事前に「そろそろ来そうだ」と、情報をつかむことはまずムリです。天気予報のように、「明日は大雪になります」と知らせてくれるわけではないのです。
備えることができないうえに、乗り切らないと、次に進むこともできません。まことにやっかいですが、逃げずに乗り切ったときには、人間としての器は大きくなっています。まさに「艱難汝を玉にす」です。
そうした試練を乗り切るためには、日ごろから耐性をつけておくしかありません。「こっちのほうが早くカンタンに目的地に行ける」と分かってはいても、それとは別の険しい道を進んでいきます。「もの好き」と言われればそれまでですが、自分自身にプラスとなる行動だと言えます。
たとえば、クライアントを担当するのでも、こちらの言い分をハイハイと聞いてくれる人の相手をするより、細かい要求が多く、納期が厳しい人と仕事をするほうが、絶対に仕事ができるようになります。花形部署で活躍するより、新設する部署や不採算事業を担当する部署で仕事をするほうが、人間としてたくましくなります。
毎回毎回、苦労するほうを選ぶこともありませんが、特に拒否する理由がなければ、あえて試練の道を行くことがあってもいいのです。試練は、確実に人を成長させます。
もちろん、その道を通過するときには多大な困難を伴いますが、無事に切り抜けたときはこう実感するはずです。「大変だったけど、とても楽しかったな」と――。
(朝の独り言☆)
今日も一日診療でした。とにかく寒いです。今の時期の北海道は、一番寒いです。仕事のあとは、ライフコンパスアカデミー参加者の質問に答える収録があります。今、インプラントの最新機器導入を検討しています。世界的にも優れたものです。安心・安全ということを考えると、必要不可欠なのかもしれませんが、最新機器ですので十分に説明を受け検討したいと考えています。導入が決まりましたら、ご報告します。もう1つは、暗くて視界が遮られ、足元もおぼつかないようなコンディションの悪い道。ここを行けば、いつになったらたどり着けるのか見当もつきません。ひょっとしたら迷子になるか、引き返さなければならない恐れもあります。