「あんなに一生懸命頑張ったのに……」
何をするにしても、結果が出ないことは、往々にしてあります。結果が出なかったからと言って、努力がムダになるということもまたありません。
努力にムダはない――。一生懸命頑張ったことは、必ず自分の中に痕跡をとどめます。
してきた努力が結びつかなかったのには、運や偶然によるところもあるかもしれません。それでも努力の質と量が十分でなかったことも、事実です。
努力の質と量を上げていけば、いずれ結果が出るようになります。努力は、あなたを裏切りません。
「努力がムダだった……」
こう考えてしまうのは、結果にフォーカスしすぎているからです。こういう人は、結果を出すためだけに努力をしています。それは悪いことではないですが、好ましいものでもありません。
努力は、すること自体に価値があります。真面目に愚直に一生懸命トコトンやる――。それが、努力の真骨頂です。
極端なことを言えば、それだけで十分です。そういう努力をしていれば、いずれ結果が出るようになります。
結果を出すために努力をしている人は、求めていたものを得てしまうと、続けてやらなくなります。結果が出た途端に、努力をやめてしまいます。これは「もったいない」を通り越して、自分で自分のクビを絞めることにほかなりません。
やめたら、努力は跡形もなくなります。築くまでには時間がかかりますが、崩れるのは一瞬。それが、努力です。
続けることに、価値があります。続けていくから、結果が出るようになります。
もっとも、努力は「苦労をする」ことではありません。つらいものでも厳しいものでもない。もしそう思うのであれば、それはイヤイヤやっているのであり、結果を出すためだけにやっている証拠です。
その意味では、努力は趣味でするものです。目的があってするのは、邪道です。
「趣味は努力」
そう言える人だけが、努力を続けられます。またその価値を真に知っている人です。
(朝の独り言☆)
今晩は診療後、院長主催の勉強会です。症例を提示していきながら、理想的な歯科診療とは何か?について、講義をしたいと考えています。仕事も人生も、理想をイメージできませんと、努力をしなくなります。ノーベル賞を受賞した山中教授は、ビジョンのない人で成功した人はいないと言っています。それは、ビジョンを持つ人は、努力をするからです。私の考えるビジョン=理想です。1時間ほどですが、集中講義したく思います。
今日からライフコンパス90日がスタートします。メンタープログラム受講生は地獄の90日になりますが、毎日の課題を頑張って欲しいと思います。