灯台下暗し―-。自分の強みは、案外、本人が一番知らないものです。
「なんであんなにうまくできるのだろう?」「本当にスゴイね」「誰も真似できないレベルだよ」……
周りの人は以前から強みに気づいていても、本人はまったくそう思っていない。こういう残念なケースは、日常茶飯事です。
それは、周りの人が意地悪して教えてくれないから、「本人が気づいていない」ということではありません。周りの人は「本人もその強みを自覚している」と思っているから、わざわざ言わないだけです。
スゴイ人に改めて「スゴイですね」と言うのは失礼に当たるから、つい遠慮してしまいます。こうして本人が自分の強みに気づかないという、なんともおかしなことが続いていきます。
自分の強みに気づかない人は「鈍感」なのかと言うと、それもまた違います。なぜ強みを自覚しにくいかと言うと、本人は「そんなことは誰もができる」と思っているからです。
自分で「それなりにできる」ことは、本人も分かっています。「もしかしたら、人よりちょっとできるかな」という手応えもあります。
それでもほかの人に比べて、「圧倒的にできる」とも思っていません。そういう謙虚なところがあります。
ある意味では微笑ましいですが、もったいないことも事実です。せっかく持っている強みを活かすことができなければ、「宝の持ち腐れ」になってしまいます。
活かすためには、まずは自分自身で気づかなければなりません。もし自分で「人よりちょっとできるかな」と思うものがあるのなら、遠慮なく周りの人に聞いてみるべきです。聞かれた人は、おそらくビックリします。
「なんで今ごろそんなことを聞くのだろうか。もしかしてこの人、本当に気づいていなかったのかな?」
間違いなく相手は、「本当にスゴイよ」と言ってくれます。それは、あなたが自分の強みに気づいた瞬間です。
活かしてこそ、あなたの持っているものが「強み」になります。活かそうとするから、強みをさらに伸ばすことができます。
(朝の独り言☆)
今日は仕事の後に、初出版時お世話になった飯田さんと食事に行きました。近況報告や今後のビジネス展開について、話をしました。深い絆で結ばれた関係は、心地の良い時間です。