年を取っていくと、どうしても陥りやすいものがあります。その1つが「もの分かりがよくなる」ことです。
「ムリしなくていいよ」「引き際が肝心だよ」「これくらいで十分じゃないか」……
一生懸命頑張ったのに期待したほどの成果を得られなかったとしても、こんなふうに言って、現状に納得してしまいます。ある種の「大人の余裕」を漂わせています。
ムリに頑張って疲弊してしまったり、意地を張って誰かとの関係を悪化させたりしたら、元も子もありません。その意味では、「ホドホドがいい」というのは一理あります。
もの分かりのよさは悪いことではないですが、いいことでもありません。達観とか成熟と言えば、聞こえはいいですが、実態は「あきらめ」で、自分の可能性を否定しています。自分では「いい大人」のつもりになっているから、タチが悪いと言えます。
一生懸命頑張ってやったのだから、成果を期待するのは、おかしなことではありません。いいえ、一生懸命頑張ったのだから期待以上の成果を求めたくなります。それは、頑張った人の「特権」です。
何もしていないのに成果を求めるのは、たんに図々しいだけです。その人には、そもそも成果を求める権利がありません。
自分の限界を超えるくらい頑張ったのであれば、トコトン成果を求めるべきです。頑張った人は、もっと成果に対して貪欲になるべきです。
頑張ったけど、まったく成果が出なかった。あるいは、頑張ったのに、それほどの成果を得られなかった。
長く生きていれば、そういうこともありますが、ここで「もの分かりのよさ」を発揮するのは、自分に対する裏切り行為です。
頑張ったのだから、もっともっと成果を求めるべきです。成果が出るように、いいえ、成果が出るまで貪欲にならなければなりません。
「ムリしてカラダを壊したらなんにもならないから、ここらへんが潮どきなんだろうな」
そう思うのは自由ですが、そんなもの分かりのいい人は、自分にウソをついています。
本当は成果が欲しいのに、自分をムリやり納得させるために、もの分かりのよいふりをしています。
頑張っているからこそ、成果に対してもっと貪欲になるべきです。貪欲であり続ける人は、自分にウソをつきません。そういう人こそが、本当の大人です。
(朝の独り言☆)
明日から三日間は、一歩も外にでることがありません。メンタープログラム、認定コーチプログラムの合宿です。とてもハードですが、充実感があります。すでに参加者は、39日間毎日の課題を頑張っています。90日後には間違いなく、人生が変わる最強のプログラムであると確信しています。写真は、後輩からのプレゼント!毎年、本当に感謝です!