2017.4.24.

1を聞いて10行動する、、、

 1を聞いて10を知る――。これは、ものごとの触りを聞いただけで、その全貌をすっかり理解してしまう賢い人のたとえです。

 現実に、そういう人が自分の部下や後輩にいれば、非常にラクです。もしあなた自身がそういうタイプであれば、どこでも重宝されるに違いありません。

 もっとも、どんなに賢い人でも、最初から「1を聞いて10を知る」存在だったわけではありません。

経験が少ないうちは、1を聞いたら1を知るのがやっとです。これは、誰でも同じです。

 経験を積んでいくうちに、1を聞くだけで3とか5を知るようになります。もっと経験を増やしていって、1を聞いただけで7とか8を知るようになります。

さらに経験を重ねていって、1を聞いただけで10を知るようになっていきます。いずれにしても場数を踏むことで、ごくわずか聞いただけで、全貌をつかめるようになります。

 1を聞いて10を知るようになるためには、知識が豊富でなければならない……。そう思う人はたくさんいますが、それは誤解です。

知識よりも必要とされるものがあります。それは、行動です。

1を聞いて10を知る人ためには、実は類推する力が不可欠です。

「これはこういうことだ」と類推する力があるから、1を聞いただけで10を知るようになります。知識だけを持っていても、アタマでっかちになるだけで類推の力が強化されにくいものです。

この類推の力が身につくのは、行動を置いてほかにありません。1を聞いたら、まず10行動してみる――。

10行動しても、うまくいくこともあればそうでない場合もあります。その両方の体験を通じて、ものごとの本質を理解するようになっていきます。

1を聞いて10を知る人は、行動するだけではなく、知識も増やしています。

1を聞いて10行動しながらも、同時に知識を増やしているから、類推の力が働いて3知るようになります。1を聞いて10行動するから、そのうちに5とか7知るようになります。

知識と行動が両輪になっているから、「これはこういうことだろう」という類推する力がドンドン加速していきます。やがて1を聞いただけで、10知る人になっていきます。

どんなに知識を増やしたとしても、類推する力が自然に身につくことはありません。知識を増やしながら、行動をしていくから、類推する力が得られます。1を聞いて10を知る人は、実は行動する人なのです。

(朝の独り言☆)
今日は、スイスのグルンター先生から、京セラFIENSIA症例についてコメントを頂きました。ありがたいことです。7月FIENSIAの発表を楽しみにしていて下さい。新しいインプラントの考えが、公開されます。