2017.8.28.

一方通行だから誤解が生じる、、、

「そんなつもりではなかったのに」「そんなことは言ってないよ」「それはまったく違いますね」……

自分の考えていることや言ったことが相手にきちんと伝わらず、誤解が生じることは往々にしてあります。誰かと一緒に行動するにあたって、それは避けることができません。

誤解とは、コミュニケーションのすれ違いにほかなりません。コミュニケーションの頻度や深度が足りないから、起こったと思うべきです。

親や上司、先輩など立場が上の人たちは、一方的に説明しがちです。しかも「これだけ言えば分かるだろう」と、自分の理解力を基準にして、相手からすれば中途半端なところで話を終えてしまいます。

相手の理解力にまで神経が行き届いていません。コミュニケーションが一方通行になって、頻度も深度も足りないままです。

言われたほうは、その説明の足りないところを自分の知識や経験をもとに「たぶんこういうことなんだろう」と、とらえていきます。

それしか理解する方法がありません。

子どもや部下、後輩たちは、自分なりに解釈して行動していきます。それが、親や上司、先輩たちの考えと異なっていると、「そんなことは言っていない!」と、ガクゼンとすることになります。

誤解が発覚すると、言われたほうの理解力不足が取り沙汰されますが、それはあまりにも不公平です(立場が上の人に責任があるのは言うまでもありません)。

誤解を引き起こす原因は、言うほうと聞くほうの両方にあります。

言うほうは、相手が理解するまで何度でもトコトン説明していきます。相手が納得するまで、それを続けます。

聞くほうは、自分が理解するまで何度でも相手にトコトン説明してもらいます。相手が辟易しても、それを続けます。

理解するまで説明する/説明してもらうのは、言うほう・聞くほうのどちらにも面倒くさいことです。一種のコミュニケーションストレスですが、面倒だからと避けてしまうから、誤解が起こります。

誤解があるまま、ものごとが進んでしまうと、それを軌道修正しなければならなくなりますから、面倒なことになります。

ただし、コミュニケーションストレスと軌道修正のどちらのほうがより面倒くさいかと言うと、それもまた明々白々です。

(朝の独り言☆)
今日は、ラジオ収録と診療でした。毎日、やることがいっぱいですが、充実しています。来週は、代官山蔦屋で講演です。皆さん、お待ちしています。