2017.8.29.

現状を整理する、、、

職場や取引先、あるいは何かの集まりで、何か問題が起こって浮かない表情をしている人がいたとき……。

多くの人は、こんなふうに声をかけます。
「大丈夫ですか。何かお手伝いできることはありませんか?」
困っている人を見かけたら、できる範囲で助けたくなるものです。相手が親しい人なら、なおさらです。

あなたの気持ちは率直にうれしいですが、こう言われると、相手も困ってしまいます。「大丈夫です。ご心配なく」と、そっけない返事をします。

せっかく親切に声をかけたのに、あなたは恩を仇で返されたような気分になるかもしれません。それでも冷静に見れば、これはあなたの配慮不足です。

あなたからすれば、相手は「大丈夫ではない」ように見えたかもしれません。

実際のところ、相手は自分が今、「大丈夫か、そうでない」のか分からずにいます。

「おかしなことを言う」と思う人もいるかもしれませんが、あなたにも身に覚えがあるはずです。

相手は「今、何をすれば一番いい」か、分かっていません。「何から手を着けていい」かも見当がつかずにいます。それが分かれば、「なんとかなる」と思っているから、あなたに「大丈夫」と言ったにすぎません。

相手に必要なのは、現状の整理です。もしあなたが相手を「助けたい」と思うのなら、整理役を買って出るべきです。

「今はどういう状況ですか。どういうふうになればいいと思っていますか。ゴールはどこですか?」
そんなことを相手に聞いていくと、状況が見えてくるようになるし、思考もクリアになっていきます。

「そうか、こうすればいいんだ」と、相手も自分のすべき行動がしっかり見えてきます。

「今、私がやるべきことはコレとコレで、まずこっちからやっていきます」
やるべきことが明確になった相手に対して、必要ならやり方や優先順位についてあなたがアドバイスをしていきます。

もっとも、相手はあなたに聞くまでもなく、行動に移っているかもしれません。

相手を助けることは、何も手を貸すことに限りません。現状を整理するように促すだけでも、大いに役立つことができます。

(朝の独り言☆)
今日は、朝から来客が多い一日でした!東京から新刊を持って来院してくれる患者さんもいて、とても嬉しいことです。今回の新刊2冊は、本当に評判がよく、是非お読みして欲しく思います。
ネオシンクロ二スティーの講演動画については、近く公開します。