「彼が悪いわけではないんです」「彼女1人を責められません」……
部下や後輩が仕事でミスをしたとき、必死になって彼/彼女をかばう人を見かけます。もしかしたら、あなたもその1人かもしれません。
人をかばうことは、自分自身もそのミスの一端を背負うことになるので、誰もができるわけではありません。
連帯責任を問われることをイヤがる人は、本人の問題としてかたづけてしまいます。
一理ありますが、自分自身が上司や先輩としての役割を果たしていないことも事実です。
それに比べると、部下や後輩をかばおうとする人は、役割を果たそうとしています。ただし、それが100%いいかどうかは分からないところです。
こう言うと、「一体どっちなの?」と疑問に思う人がいるかもしれません。それには、こう答えることにします。かばい方にも、善し悪しがあります。
部下や後輩がミスをしたとき、彼女/彼をかばうのは、上司・先輩としての役目です。とは言え、ただ「かばえばいい」というものではありません。
かばうだけなら、部下や後輩は無罪放免されてしまいます。これでは彼/彼女が、「ミスをしても、かばってもらえる」と思い込んで、成長しなくなります。
本人にとっても、いいことではありません。
ミスをすること自体は誰にでもあることで、とがめられるべきではありません。もっとも、その姿勢は問われてしかるべきです。
本当に彼女/彼が一生懸命やっていたかどうかは、間近に接するあなたならよく分かることです。真剣に取り組んでいたなら、かばうに値します。
かばった以上、あなたには「しっかり原因究明をする」ように本人に言う権利があります。彼/彼女には、それを遂行する義務が生じます。
かばって終わりではありません。原因を特定できて、2度と同じミスをしなくなったとき、本人が成長します。
一生懸命やっていなかったからミスをしたというのなら、本人の不注意です。これは、かばうに値しません。
一生懸命やるようにつきっきりで指導することが、上司・先輩としての役目です。その指導に応えたとき、本人が成長します。
部下や後輩が仕事でミスをしたとき、ただかばえばいいというものではありません。
常にどうしたら彼女/彼が成長するのかを見極める必要があります。
(朝の独り言☆)
・2017年9月4日(月曜日)
・場所:代官山 蔦屋書店 1号館 2階 イベントスペース
・時間 19時~20時半(質疑応答を含め)
お申し込みは、https://goo.gl/R6JaU5
なかなかお会いできる講演はしません。是非、この機会に会いに来て下さい!