つらいとき、うまくいかないとき、限界の1歩手前まで来ているとき……。
今すぐにでもそのつらさ、苦しみから解放されて、「ラクになりたい」と思うのは、ある意味では人情です。
そのつらさ、苦しみから解放された瞬間は、とてもラクになります。その状態を「天国」であるかのようにも感じます。
それが本当に天国なのか、それとも実は地獄なのかは、まだその瞬間には分かりません。それでもそう遠くないうちに、どちらかだったか判明します。
もちろん、それは地獄です。正確に言うと、地獄の入口です。つらさや苦しさから解放された瞬間とは、実は地獄の入口に直結しています。
人生には、つらいこと、苦しいことがたくさんあります。それは誰にでもあります。
つらさや苦しさとは縁がない人はいません。いるとすれば、よほど鈍感な人です。
何かをしようと思ったら、最初からうまくいくことなどまずありません。どんなに頑張ってもうまくいかない……。
試行錯誤、暗中模索は当たり前です。
頑張っているのに、成果が出ないのはつらいものです。成果が出ないときは頑張れば頑張るほどつらくなります。
つらいから、ついやめたくなったり手加減したくなったりします。言い換えれば、ラクをしたくなります。それも、人情です。
このとき本当にラクをしてしまうのか、それとも頑張り続けるのかは、まさに人それぞれですが、その選択は、明暗を分けます。
今、ラクをしようとすれば、あとが苦しくなるだけです。反対に、今、頑張れば、あとがラクになってきます。
つらく苦しいときは、ついラクをしたくなりますが、それは将来得るはずのものを先に消費しているにすぎません。
マラソンで後半に支給されるスタミナドリンクを前倒しで前半に飲んでしまえば、勝負どころでそれを飲むこともできません。
結果として後半にスタミナ切れを起こし、失速してしまいます。まさに地獄に向かっていきます。
つらいこと、苦しいことは、必ずあります。それを避けようとしてラクをしようとすれば、そのツケは必ずあとに回ってきます。
つらく苦しいからと言って、今、ラクをしてはいけません。今、ラクをすれば、あとで苦しくなります。
今、つらく苦しいとしたら、あとでラクになると思って、もうひと頑張りしていくしかありません。その先では、天国があなたを待っています。
(朝の独り言☆)
代官山蔦屋書店で講演でした。代官山蔦屋書店の過去最高ダントツ一番の書籍会場販売売り上げ、集客ということでした。やはり、一番は、最高に気分が良いです^_^素晴らしい方々とお会いでき、最高の時間でした。