長所と短所。美点と欠点――。これらは、誰にもあります。
長所と美点だけがある。反対に、短所と欠点だけがある……。このどちらにも当てはまる人はいません。
長所や美点は、伸ばしたほうがいいものです。伸ばせば伸ばすほど、成長していきます。
短所や欠点は、少なくしたほうがいいものです。少なくすればするほど、同様に成長していきます。
伸ばすほうと少なくするほうのどちらから先に手をつけたほうがいいのかと言うと、圧倒的に前者です。
短所や欠点は目につきやすいので、そちらを先に少なくしようとする人がいますが、それではムダに、また無意味い遠回りすることになります。
なぜ長所や美点を先に伸ばしたほうがいいのかと言うと、1つには真に成長するからです。もう1つ挙げると、短所や欠点を少なくしていくからです。
長所や美点を伸ばすことは、それ単体を強化するだけにとどまりません。
その周りにあるものにも、有形無形のプラスの影響をもたらします。
何かが1つできるようになったら、一見するとまったく関係がないと思えることもできるようになるものです。
たとえば、数学が苦手な人がいるとします。実際に計算も遅いし、間違うこともしばしばあります。
この人が苦手な数学を一生懸命やっても、そうカンタンにできるようにはなりません。
それでも本をたくさん読むのだとしたら、いっそのこと推理小説やミステリーを進んで読むといいかもしれません。
あるいは哲学や経済学などの本を読むのもいいです。そういうタイプの本を読むと、類推力、思考力が鍛えられます。
数学が苦手なのは、類推力、思考力が弱いという側面もあります。
できない数学にイヤイヤ取り組むよりも、自分の中のできる部分をより多く伸ばしていきます。
本をたくさん読むという1つの長所や美点を鍛えていくと、類推力、思考力が身について、どういうふうに計算すればいいのか、どう考えていけば答えが見つかるのかが理解できるようになります。
いつの間にか短所や欠点を克服することにつながっていきます。
短所や欠点を少なくするよりも、長所や美点を伸ばしたほうが、目に見えて成長します。
それだけでなく、短所や欠点を少なくする作用ももたらします。
自分でも気づかないうちに、足りないところがいつの間にか埋まっていたりするものです。
(朝の独り言☆)
本当に寒くなりました。北海道は、冬タイヤに交換しています。今週は、溝口スクール上級講座での講義、潜在意識セミナー二日間を行います。同時に90日プログラムも開始です。気合いを入れて、さらに頑張ります。