「パーフェクトだ」「これと同じことは2度とできない」「最高の出来だ」……
自分の持っている力を出し尽くして、思っている以上の結果を出したときに、高揚感からついこう言ったり思ったりします。
よすぎる結果を出したとしても、人間は完全ではありません。完全な存在ではない人間が、完璧な行動をできるはずがないのは、ものの道理です。
どんなに一生懸命やったとしても、完璧には到達できません(それを目指すことは否定しません)。
必ずどこかに見落とし、見逃しはあります。これ以上はないくらいの結果を出したとき、ひととおり喜んだあとは、見落とし、見逃しはないか、隅から隅までチェックしたいものです。
一流の人でも見落としたり見逃したりしてしまうもの……。それが、盲点です。どんな人にも、必ずそれはあります。なぜなら完全ではない人間がすることだから……。
実は、結果が出ていないときは、盲点はありません。アラやミスばかりで、足りないところがすべて丸見え、オープンになっています。
気づかないふりをしない限り、誰でもカンタンにアラやミスを見つけられます。それを改善しなければ、一向に結果が出ないままです。
逆説的ですが、結果が出ているからこそ、盲点を見つけにくくなってしまいます。パーフェクトではなくてもそれに近い状態にありますから、アラやミスなど1つも存在しないように見えます。それが、盲点たるゆえんです。
「うまくいっているのだから、必死になって探すこともない。見落としや見逃しがあっても、それほど影響などないよ」
そう思う人は少なくないですが、こういうタイプは遅かれ早かれ、失敗します。
盲点は、まさに「アリの一穴」です。放置すると、綻びが生じますから、早く探し出さなければなりません。どんなに小さなものでも、見落とし、見逃しは厳禁です。
1度や2度探して見つからなかったとしても、「盲点がない」という証明にはなりません。3度、4度と探していきます。それでも見つからなければ、5度、6度……と探します。このように何度もチェックを繰り返して、ようやく盲点は見つかります。
盲点を見つけ出し、常に改善していく――。そういう行動をする人だけが、常に好調を維持し、結果を出し続けることができます。
(朝の独り言☆)
今日は、朝から6症例のインプラント手術でした。難しい症例ばかりでしたが、完璧に終えることが出来ました。麻酔科医、インプラントチームスタッフ、副院長には、感謝です!