10点の問題が10個あって、それにすべて正解すれば、100点満点を取ることができます。100点を取ると「スゴイ」「できる」と称賛されるから、それを目指すようになります。こういう教育は、今も昔も行われています。
100点を取るのは、確かにスゴイことです。一夜漬けやヤマカンに頼った勉強をしていては、取ることはできません。コツコツでも毎日しっかり勉強しなければ、やはり満点は取れないものです。その意味では、100点を取る人は敬意に値します。
ケチをつけるつもりはないですが、100点満点はゴールではありません。「100点を取っていれば、あとは何をしてもいい」というものでもないです。
1回のテストでは、100点が最高得点です(50点満点とか300点満点というケースは、ここでは除外します)。どんなに勉強しても100点満点である限り、それ以上の得点を取ることができません。
1年間、毎日10時間勉強したからと言って、500点、1000点取ることは不可能です。
100点満点を目指すのは悪いわけではありませんが、それで満足していては成長が止まってしまいます。その一方で、「ガラスの天井」にもなり得ます。
どんなに頑張っても、それ以上には行けないというジレンマがあります。
1000点取れるポテンシャルを持った人にとって、たかだか100点しか取れないのであれば、自分の能力が「正当に評価されている」とは言えません。「こんな採点はおかしい」と異議を唱えても、「100点を取っているのだからスゴイ」とかたづけられてしまいます。
このような評価のミスマッチは、実は至るところで起こっています。
満点があるのは、あくまでもテストの話です。そこでは上限がありますが、人間の能力、ポテンシャルは無限大で、本来、満点も上限もありません。
1000点取る人もいれば、10000点取る人もいます。そういう人を100点満点で採点するのは、ナンセンスです。
同時に、こうも言えます。ポテンシャルは無限大なのですから、100点満点を取ったくらいで満足していては、もったいなさすぎます。
上限はないのですから、1000点や10000点、あるいはそれ以上を目指すべきです。
100点満点を目指していると、自分の持っているポテンシャルを開花させられずに終わってしまいます。
そんな残念なことは、避けたいものです。
(朝の独り言☆)
今日は、朝から診療です!診療の合間には、日曜日に溝口スクールプレ講座で話す内容を考えていました。価値ある時間にして欲しいですから!