「これはキミに任せた!」
そう口で言うのは、とてもカンタンです。言うだけなら、誰でもできます。
また実際に任せてみて、想定どおり、あるいはそれ以上の仕上がりになっていれば、言うことはありません。現実にそうなることはめったにないですが……。
任せたにもかかわらず想定以下の仕上がりにしかならないのは、相手が悪いわけではありません。任せ方をきちんとしていなかったからです。
それなのに「もっとやってくれると思っていたのに……」と嘆く人が少なくありません。
任せ方には、しかるべき原則があります。このことを理解していない人は、ことのほか多いものです。
まずは任せるほう、任されるほう双方に共有すべきことがあります。それは、ゴールとデッドライン、そしてコストです。
どういう仕上がりになっているべきなのかというゴールの共有が、意外になされていません。これが共有されていないから、「もっとやってくれると思っていたのに……」が起こります。
ゴールに到着するギリギリの締め切りがデッドライン。ゴールするまでにかかる費用がコスト。
最低限、この3つはお互いに共有されていなければなりません。3つか共有されていれば、かなりの程度、任せるほうの想定どおりの仕上がりになるはずです。
またきちんと共有されていれば、相手がどんなプロセスをたどろうとするのも自由です。
そのうえで任せた以上は、一切口をはさみません。ゴール、デッドライン、コストを共有していれば、口をはさむ余地もなくなります。
あとは相手をトコトン信頼するだけです。トラブルやハプニングがあって相談されたとしても、「自分で考えてやればいい」と言って、背中を押します。
これは、突き放しているのではありません。相手を信頼している証拠です。ここで下手にアドバイスをしてしまったら、任せた意味がなくなってしまいます。
ゴール、デッドライン、コストを共有する。相手をトコトン信頼する。
任せるのに必要なのは、この2つです。それを徹底する人だけが「キミに任せた!」と、キッパリ言うことができます。
(朝の独り言⭐︎)
年末の挨拶に来られる方が、たくさんいます。今年も残りあとわずかです。最後まで頑張りましょう。