「お疲れさまです(でした)!」
職場や近所、あるいは家庭でこのように言ったり、言われたりします。それは、一種の儀礼です。
飲み会では、「お疲れさまです(でした)!」は、乾杯の挨拶にも使われます。そう言ったあとの最初の一杯は格別です。成果があったかどうかは別にして、「今日も1日頑張った」という気持ちにさせてくれます。
別れ際のたんなる挨拶から、頑張った相手を労うためのものまで……。使用範囲が広いのが特徴です。その意味では、非常にユーテリィティーが高い言葉です。
この言葉は、誰にも言えます。また誰が使ってもいいものです。
あなたも今日、何人に「お疲れさまです(でした)!」と言ったでしょうか。またどれだけの人から言われたでしょうか。
数を競うことに意味があるわけではありません。私がこう問うたのは、本当に大事な人に言っていない可能性があるからです。その人にこの言葉をかけていないとすれば、ちょっともったいないし、また残念でもあります。
その人が誰か、思い当たる人がいませんか。もしかしたらすでに「この人だ!」とピンときた人がいるかもしれません。それは、自分自身です。
あなたは、今日という1日を精いっぱい頑張ったのではありませんか。目に見える成果があったかどうかは、分かりません。
成果があるとかないとかは、どうでもいいことです。別に「成果がなくていい」と言っているわけではありません。
頑張ったこと自体が、素晴らしいことです。それに勝る成果はありません。そんな自分自身に「お疲れさま」と声をかけないとすれば、さびしいことです。
自分自身に「お疲れさま」と言うのは、照れくささを伴います。不思議な気分になることはあっても、抵抗を感じる人はいないはずです。
でき得れば、「お疲れさま」と言ったら、今度は「うん、今日は本当に頑張ったよ」と、言葉を返すようにします。自分とこんな会話をすると、温かい気持ちになります。
1日の最後にこういう言葉で締めくくると、「明日も頑張ろう」という活力が湧いてきます。あなたも自分への労いを習慣にしてみませんか。
(朝の独り言⭐︎)
今日は、羽生君の演技の完璧さに感動しました。彼の素晴らしいところは、自分を信じて取り組むところです。素晴らしかったです!