「エッ、まだやろうとしているの?」「そんなに頑張らなくていいんじゃないの?」「もう終わりにしてもいいかな?」……
ほかの人がビックリするくらい、あるいは根負けするくらい、1つのことに打ち込んでいる人がいます。
成果が出ているのならまだしも、その片鱗さえうかがえないので、周りの人がビックリしたり、根負けしたりします。
往生際が悪い。ムダなことをしている。下手の横好き……。
見ている人はいろいろなことを言いますが、感心はしていないようです。むしろあきれてさえいます。
「なぜそこまでして頑張るのか?」
本人以外は、誰1人分かっていません。「分かろうとしない」と言ったほうが、正確です。
本人は、ただ粘っているにすぎません。「トコトンやろう」と決めているだけです。やるからには「成果を勝ち取りたい」という気持ちはありますが、それほど強くもありません。
成果を出したい人は、もっと効率を重視します。トコトンやろうとはしないし、早く確実に成果を出す方法を追求するので、あきれられるほど1つのことに打ち込んだりはしません。
トコトンまでやる人は、不器用なのではありません。たんに粘っているだけです。自分が納得するまでやろうとしているにすぎません。極端なことを言うと、「成果なんか出なくてもいい」とさえ思っています。
粘りとは、取り組むことがなんであれ、最後まで自分の限界を追い求めることです。「もうダメだ」と思っても、やめることはありません。
ほかの人がやめて1人だけになったとしても、やり続けます。なぜならまだ自分の限界が見えていないから……。
自分の限界を知るまでは、何があってもやめるわけにはいきません。成果などなくてもいいのです。成果だけを求めていたら、バカバカしてく粘ることなどできません。まだ限界を知らないから、トコトンまで粘っていきます。
粘る人は、自分の限界を知りたい人。こういう人は変人扱いされやすいですが、ときとして世の中を変えることがあるのも、偽らざる事実です。
(朝の独り言⭐)
昨日から報道番組収録でした。
歯の持つ社会的、経済的意味、日本人の歯の意識、アメリカの事例を含めた番組です!詳しくは、改めてお知らせします。5月放映です。