誰もが自分の中に持っているのに、いつの間にか忘れてしまったり、気づかないふりをしたりしているもの――。その１つが、「自信」です。
自信は本来、誰もが持っています。あなたの中にも、必ずあります。
「自信がある」と思っている人はその存在に気づいています。「自信がない」と思っている人は、自分の中にあるその存在をすっかり忘れてしまっています。
思い出してみましょう。あなたがまだ子供で、自転車に乗ろうとしたり逆上がりやなわとびをしようとしたりしたときを……。
あのとき「これは難しいな」と判断して、トライするのをやめてしまったでしょうか。「できるようになりたい！」といいう気持ちが勝って、どうやるか分からなくてもトライしたのではないでしょうか。周りに教えてくれる大人がいたとしても、おそらく１回ではうまくいかなかったに違いありません。
それでもあなたは「ダメだ」「ムリだ」「難しい」とあきらめてしまったでしょうか。そんなことはありません。
１回もうまくいったことがないのですから、できるかどうかは分かりません。不思議なことに、そのときのあなたには「できない」という気持ちはなかったはずです。
あるのは、とにかく「できるようになりたい！」という気持ちだけです。それがあったから、２回３回とやっても、いいえ、１０回２０回うまくいかないことが続いても、トライし続けます。
この「できるようになりたい！」という気持ちは、何回失敗しても衰えることがありません。むしろより強くなって、「必ずできるようになる！」という気持ちに変化していきます。それが、自信です。
自信とは、何かを達成したから得られるものではありません。何かを成し遂げる前から持つことができるものです。
それは、自分の可能性を信じることにほかなりません。まだ成功してもいないのに、「必ずできるようになる！」と思っているから、失敗にもめげずに何度もトライし続けます。そう、あの日のあなたのように……。
たとえ知識・スキル・経験がなくても、自分の可能性を信じることはできます。あなたの中にも、確かに自信はあります。その存在に気づけるようになりましたか？
