2018.11.1.

1歩だけ踏み出してみる、、、

いきなりですが、あなたにこう聞いてみます。今日、冒険をしましたか。

こんなことを言われたら、とまどう人のほうが多いかもしれません。「冒険なんてカンタンにできませんよ」と、あきれる人もいそうです。今日という1日で冒険した人がいないとすれば、とても残念なことです。

冒険は、誰もが日常生活の中で毎日できるものです。今この瞬間にでも「やろう」と思えば、結果がどうなるかは別として、遂行できます。こんなことを言うと、あなたはますます困惑するかもしれません。

今の自分にはできないことにチャレンジすること、あるいはふだんは遠慮していることを実行すること――。それが、冒険です。

何も危険な場所に足を踏み入れることや、乾坤一擲の大勝負を指すのではありません。それらはどちらかと言うと、無謀に相当します。ほんの1歩だけ踏み出すことが、冒険です。

たとえば、自分の仕事はきっちり終わらせて、終業時間よりもかなり前に上司や同僚を残して早退すること。残業が当たり前、しかも1人でサッサと先に帰ることが憚られる職場だとしたら、ふだんのあなたがなかなかできないでいたことを行動に移したのですから、それは冒険に相当します。

あなた自身は自分の仕事をしっかり終わらせているのですから、誰にも文句を言われる筋合いはありません。職場の人たちの冷たい、かつうらやましげな視線を浴びることはあるにしても……。

翌日、あなたが出社したときに、白い目を向ける人がいても、1歩を踏み出したあなたにすれば、気にすることもないはずです。「こんなカンタンなことを、なんで今までしなかったのだろう?」と、笑いが込み上げてきそうです。仕事をスピーディーかつ丁寧に処理して、終業時間には会社をあとにするようになります。

それもこれも、あなたが今の自分にはできないことにチャレンジした、あるいはふだんは遠慮してやらないでいることを実行したから……。そう、冒険したからです。

こんな冒険ならやろうと思えば、毎日できるはずです。あなたに刺激を受けて、職場の人たちも冒険するようになるかもしれません。
最後に、あなたに聞きます。明日のあなたは、どんな冒険をしますか?