苦手なことや得意とは言えないこと、難しいことや、やたらと面倒が多いこと……。そういうものをやろうとすると、どうしても躊躇してしまいます。
「やりたくない」から、できれば避けて通ろうとします。うまくできそうな人に頼んだり代わってもらったりと、いろいろなことを画策します。ただそれを「やりたくない」一心で……。
誰もやってくれる人がいない。もはや先延ばしすることは許されない……。そういう状況になって、ようやく取りかかります。
もっとも、「やりたくない」から、なかなかうまくいきません。
必要以上に時間がかかってしまい、いつになったら終わるのか見当もつかずにいます。今度は「やりたくなかったな」という後悔にも似た不満が、アタマをもたげてきます。
これが誰かと言うと、「あなた」です。身に覚えは、きっとあるはずです。
苦手や不得意、難題、面倒は、誰もがやらずに済ませたいものですが、そういうわけにもいきません。対処法は、「やるしかない」です。
これではあまり参考にならないので、ココロがラクになるヒントを言います。それを聞いたら、それまでがウソのように、スイスイとうまくいくかもしれません。
そのヒントとは、「飛び越えるイメージを持つ」こと。今、あなたの目の前にある、苦手や不得意、難題、面倒を、ひとかたまりの山のようなものとしてイメージします。イメージの中で、あなたはそれを飛び越えていきます。
その山の前に、踏切板を置いてもいいし、棒高跳びの長いバーやハシゴを用意してもいいです。それらを使って、ヒョイと軽く飛び越えていきます。何も使わずに、自力で大ジャンプするのもアリです。
イメージの中で無事にジャンプしたところで、再び現実に立ち戻ります。不思議なことに、目の前にある、苦手や不得意、難題、面倒が片手間でできることのように思えてきます。「やりたくない」という心理的な抵抗感も、スーッと消えています。
その気持ちのまま取り組めば、サクサクサクッと軽快に処理できてしまいます。すべてが終わったときには、「なんだ、もう終わりか」という、ちょっぴり残念な気持ちさえ芽生えています。それは、あなた自身が飛び越えるイメージを持って行動したからです。