何かを学ぼうとするとき、持っていると、習得するスピードもレベルも格段に違ってしまうものがあります。それが何かと言うと、「教わる力」です。
「そんなものがあるんですか?」
怪訝そうに尋ねる人がいますが、あります。知らない人のほうが多いとすれば、残念なことです。
逆に言えば、チャンスです。知ることでその他大勢より先んじることができるのですから……。
教わる力は、自分自身で意識的に身につけていくものです。それは、次の3つから成り立ちます。
1つ目は、素直さ。相手がどんな人であっても、たとえ年下や初対面であっても、教えられたことを素直に受け入れていきます。
「この人で大丈夫かな?」という疑心暗鬼が少しでもあれば、身が入りません。教えられたことを中途半端に消化することになります。
2つ目は、迅速さ。「こうやるといいですよ」と指摘された教えやアドバイスはすぐに実行します。
「もっといいやり方があるんじゃないの?」と自分で勝手に調べるのは、セカンドオピニオン的で悪くはありません。納得できないよりはできたほうがいいに決まっていますが、手間ヒマをかける分だけ教わったことが身につくのが遅くなります。
3つ目は、マメさ。「これができるようになりました」「ここがうまくいかないのですが、どうすればいいでしょうか?」と、自分の取り組みと進捗状況を報告していきます。
そうすると、教える側も熱意を感じて、ピンポイントで成長につながることを真剣に教えてくれるようになります。
教わる力を持っていると、相手との距離もグーンと近くなります。一般に出回っていない極秘の情報を入手できたり、個別の指導を受けたりすることもあります。
これを持っていれば、異なるジャンルを学ぶときにも応用できます。どんなことでも、その他大勢より早くたくさん吸収できてしまいます。
あなたには、すでに教わる力がありますか。あるとしたら、どんなことを吸収したいですか?