ときには自分以外の人間になりきってみると、意外な発見があるものです。変装して出かけてみると、大いなる刺激を受けたりします。
変装と言っても、ハロウィーンのようにコスプレをするわけではありません。それも楽しいですが、趣旨は異なります。
ここで言う変装とは、自分以外のまったくの別人になりきってみること。「こういう人になる!」と決めたら、その日はその人物になったつもりで行動していきます。
なりきるのは、自分が尊敬する人。孫正義さんのような経営者、大谷翔平選手のようなアスリート、あるいは自分の憧れの先輩といった身近な人でもいいです。
その日は朝起きたときから、その憧れの人物になったつもりで行動していきます。
その人が朝からしそうなことを、本人と同じように行動していきます。おそらくいつもの自分ならしないであろう思考や行動をするに違いありません。
その人になりきったとしても、その日のスケジュールはもちろん、自分自身のものです。
オフィスに着いたとしても、自分が抱えている仕事をこなさなければなりませんが、それも憧れている人が実践していそうなやり方でやっていきます。
「あの人ならこういうふうに考えて、こうやるはずだ」
そう思うのなら、いつもの自分のやり方を捨てて、トライしてみます。合うか合わないか、できるかできないかは、やってみなければ分かりません。
もっとも、ここではそのやり方が合わない、もしくはできないとしても、それほど重要ではないです。憧れている人のやっていそうなやり方をすることに意味があります。
それが自分に合ったりできたりすれば、採用していきます。合わなかったりできなかったりしても、ガッカリすることはありません、今後の参考にしたり改善したりすれば、有形無形の恩恵を被ることもあり得ます。
いずれにせよ、その日1日は、自分の憧れの人になったつもりで行動していきます。カラダは自分のものながら、アタマとココロは自分ものではないような錯覚が起こって、不思議な気分になるものです。
1日の終わりには、本来の自分に戻りますが、不思議と充実感は残ります。
たった1日とは言え、自分にはなかった思考、行動を手に入れられますから、成長を実感できます。もしかしたら、変装がクセになるかもしれません。