2018.12.19.

動線力を身につける、、、

持っているのと持っていないのとで、大きな差となって表れてしまうものは、いくつかあります。その1つが、「動線力」です。

動線力とは、造語です。これは、ダンドリや優先順位づけをしたりして、淀みや邪魔なく仕事が流れるようにスムーズにいくように手配すること。

動線とは、混雑しないように人の流れがスムーズになるように誘導するものです。それと同じように、仕事においてもうまく進捗するように持っていくのが、動線力。このことを意識している人は、あまり多くいません。

たとえば、上司がプロジェクトの進捗具合を確かめようとして「ちょっと来てくれないか?」と言ったら、どんなに集中して取り組んでいても、応じざるを得ません。「今、取り込み中なので、あとにしてください」と返事するようでは、人間として礼を失しています。

それが1分や2分で終わるのなら自分の仕事に差し支えありませんが、根掘り葉掘り聞かれたうえ、「こうやったほうがいいんじゃないか」という不要なアドバイスまでしようものなら、たちまち10分や20分が経過してしまいます。

ここまで長くなると、自分の抱えている仕事が渋滞を起こしてしまいます。

上司との仕事の確認は、動線を妨げるものです。これは不可避のように思えますが、そうではありません。

仕事の動線を確保するためには、こんなやり方があります。13時から15時は抱えている仕事に集中的に取り組むので、「緊急事態以外の確認は、15時から15時30分までにお願いします」と事前に告知します。職場のメンバーに一斉メールをするのもアリです。

こう通知すれば、確認したいことがあっても、上司は「あとでいいか」と、わざわざ呼び出したりしません。動線を妨げるものを1つ除去できます。

取引先にも極力メールで連絡を取り合う。社内の会議や打ち合わせも、定刻どおりに始めて終わるようにする。意味のない雑談はやめる……。

こうしたことを徹底すれば、仕事の動線を確保できます。流れるように仕事が進行して、1日が終わったときには、やるべきことをすべて達成できるはずです。

動線力を身につけると、仕事のやり方が変わります。成果を出しやすくなります。