2018.12.21.

得意を磨いていく、、、

どんな人にも1つや2つくらいの「得意」はあります。それは、誰ものが必ず持っているものです。

「私には得意がありません」……
そんなことを言う人は、「自分自身で探す努力もしていない」と言ったらいいすぎでしょうか。自分自身を過小評価していることにほかなりませんから、今すぐそういう考えはやめるべきです。

不思議なことに、「最初から得意だった」なんていうことはありません。どんなことにも言えますが、やってみたら「うまくできた」から、それを磨いていって、いつの間にか得意になっていったものです。

どのくらいの日数で「得意」になるかは、人それぞれ。取り組むものごとによっても変わってきます。
少なくともこれだけは言えます。得意は1日にしてならず――。

時間をかければかけるほど、その得意は盤石になって、自分の切り札になっていきます。ただし、その得意は常に磨いていなければなりません。

「これだけやったから、誰にも負けない……」と自負するのであれば、なおさら磨いていくべきです。もし「最早やることは何もない」と思うとしたら、慢心しています。

磨かずにいる得意は、すぐにサビつきます。本人が気づかぬうちにドンドン劣化していって、使いものにならなくなっています。

その状態で自分の得意を活かそうとして思う存分、持っているものを出そうとしたら、「まったく通用しなかった」なんてことになります。それは、自業自得です。

「得意は1日にしてならず」
この言葉はたんに何日、何カ月、何年とかけて取り組むから得意になることだけを意味しません。

その身につけたものを何日、何カ月、何年とかけて磨き続けていくから、得意として維持されることも含んでいます。実は、奥が深い言葉なのです。

せっかく身につけた得意は、磨き続けていかなければ維持も向上もできません。身につけただけで終わりなら、それは「できた」だけです。

常に磨き続けていく――。それが、身につけた得意を活かす、最大にして唯一の方法です。