うれしいこと、素敵なことがあったとき……。喜びのあまり、はしゃいでハメを外すことがあります。
ひどいこと、許せないことがあったとき……。怒りのあまり、誰かを非難することもあるかもしれません。
つらいこと、苦しいことがあったとき……。悲しみのあまり、自分の殻にこもってしまうことがあります。
好きなこと、夢中になれることに出合ったとき……。楽しさのあまり、時間を忘れてしまうかもしれません。
人生に喜怒哀楽はつきもの。それは想定どおりに来ることもあれば、突然、現れることもあり得ます。
いずれにせよ、どんなことが起こっても感情に流されることは避けたいものです。それは、感情を押し殺すことではありません。努めて冷静になることです。
喜怒哀楽を表現するのは、感情の自然な発露ですから、別に問題はありません。とは言え、程度があります。
いつまでも引きずってしまようではキリカエがうまくできないていない証拠です。自分自身が感情に飲み込まれてしまって、最低最悪な事態を引き起こすことも「ない」とは言えません。それを押し止めてくれるのが、冷静さです。
「冷静」とは、感情を持たないことではありません。「もう1つの目を持つ」こと。言い換えれば、自分を外側から見ること。
もう1つの目で自分自身を見つめてみれば、感情に流されているか・いないかがすぐに分かります。もし感情に流されていれば、ストップをかけてくれます。飲み込まれているようなら、救出してくれます。
その後、あるべきふるまいをするように導いてもくれます。まことにありがたい存在です。
ちなみに、もう1つの目とは、感覚的ですが、自分自身をよく見下ろせる高いところに飛ばしたドローンに搭載したカメラのようなもの。
それをイメージの中で持てれば、いつでもどこでもどんなときでも冷静でいられるようになります。
あなたは、今日、冷静でいられましたか。もう1つの目を持っていましたか?