結果を出せる人に共通していることは、いくつかあります。その1つが、「ひと手間をかける」です。
1時間かけて仕事を完成させたとき、「よし、できた」とサッサと終わらせてしまうのが、結果を出せない人です。そのあとは5分ほど休憩に入ってしまいます。
一方、結果を出せる人は、1時間かけて完成させても、まだ仕事を手放しません。「これでいいのか?」「まだほかにやることはないか?」「もっとやったほうがいいのでは?」と、見直し作業に入ります。
仕事ができない人が休んでいる間に……。
結果を出せる人は、いったんは完成させたとしても、そこから改善に取り組んでいきます。もっとよくなるように、最後にもうひと手間をかけていきます。
手間と言っても、何時間もかけるわけではありません。時間にすれば、ほんの3分程度。その時間内ででき得る限りブラッシュアップしていきます。時間がない場合は30秒とか1分ですることもあります。
ひと手間かけてさらにクオリティーを高めたら、ようやく仕事を手放します。そこから2分程度、休憩します。
仕事を完成させてからの5分は、結果を出せない人はすべて休憩。結果を出せる人は、改善と休憩。
両者がまったく同じ仕事をしていても、クオリティーで雲泥の差がついてしまうのには、理由があります。そう、それはもうひと手間をかけること。
結果を出せる人は、すべてのことにもうひと手間をかけます。結果を出せない人は、一切手間をかけることがありません。
仮に両者が1日に10の仕事をしたとします。結果を出せる人は、1日に10の手間をかけることになります。結果を出せない人の手間は、もちろんゼロ。
1カ月単位にすれば、結果を出せる人は、200の手間。結果を出せない人は、相変わらず手間はゼロ。1年単位にすれば、結果を出せる人は、2400の手間。結果を出せない人は、ずっと手間はゼロ。
結果を出すには、それ相応の理由があります。反対に、結果が出ないことについても、それなりの原因が存在します。この違いをきちんと認識している人は、それほど多くはありません。