新しい年を迎えると、それだけでなぜか気持ちが新たになります。「頑張るぞ!」というやる気が、フツフツと湧いてきます。
前年に結果を出せなかった人ほど、その傾向が強いようです。新年早々、言いすぎでしょうか……。
別に年が変わったからと言って、昨年起こったことがチャラになるわけでもありません。もし前年のことがすべてリセットされたら、今度は前年に結果を出した人から猛烈な抗議が来てしまいます。
年が変わったから、何かが急激に変わるわけではありません。本当を言えば、年が変わっただけでやる気になるのは、やはり変なことです。
やる気はいつでもどこでもどんなときでも、あるべきものですから……。とは言え、年が変わることは「区切り」にはなります。
自分自身を変える「きっかけ」とするには、これほどいいタイミングはそうそうありません。
何かの行動や考え方を変えてみる――。それは、前年に結果が「出た/出なかった」にかかわらず、できることです。
その中でも手っ取り早くできることが、何かをやらない――。長い間、あるいは前年にやっていたことをスパッとやめることで、自分自身を変えていきます。
分かりやすい例を言えば、禁酒禁煙。すでに「今年は禁煙(禁酒)しよう」と固く誓った人もいるのではないでしょうか。まだ2日目ですが、その「やらない」と決めたことを継続できていますか。
やらないことは、自分の行動を真摯に見つめれば、たくさんあります。たとえば、夜ふかし。ゲームや歩きスマホ、飛び込み乗車などなど……。
あるいはダラダラと続く会議や残業……。こうしたものは一気に「ゼロ」にするのは、至難の業です。
会議なら「開始2時間を超えない」というルールをつくる。残業なら「20時以降は禁止」と決める。それだけで大きな効果を得られます。自分自身が「変わった!」という実感を得られるものです。
もっと言えば、やらないのはカンタン。そのやらない状態を続けるのが難しいだけです。2019年、あなたは何を「やらない」ことにしますか?