成功するか失敗するか。うまくいくかうまくいかないか……。ごく単純に言えば、その確率は50%です。成功する確率も失敗する確率も50%ずつ。
そうだとすれば、「よし、やってみよう!」と思うか、それとも「やっぱりやめておこう……」と思うかのどちらかに分かれるはずです。両者の数は均等になりそうなものですが、現実を言えば、圧倒的に後者が多いです。
成功と失敗の確率が50%ずつなら、2回に1回はうまくいくことになります。1回やってみてダメだったら、次はうまくいくことになりますから、行動に躊躇しなくなるものです。
2回に1回はうまくいくなら、確率としてはかなり「高い」と言えます。成功と失敗を繰り返すことになりますが、半分はうまくいくのですから、やらないのはむしろソンです。
にもかかわらず、「やめておこう……」と行動をためらってしまう人が、少なくありません。それは、「100%うまくいく」と判明しない限り、行動しない人が多いことの裏返しです。行動しない人は得てして、こんなことを言います。
「行動しなければ成功もしない代わりに、失敗もしない。別にソンをしているわけでもない」……
これは、たんなる言い訳です。確かに行動しない限り成功はしませんが、何ものも得ていないことも事実です。
行動すれば成功もしますが、失敗もします。それは、表面的なことです。
行動することによって得るのは、「うまくいく/うまくいかない」という結果だけではありません。それ以上に大きいのが、「経験値」です。その経験値を得ることで、うまくいく確率をグーンと上げることができます。
少しずつ経験値を得ることで、成功する確率は50%ではなく、80%とか90%に上げることも可能です。最初のうちは2回に1回成功していただけですが、気がつけば10回中9回成功するということも「ない」とは言えません。
行動する人だけが、成功を手に入れます。その確率を高めることもできます。
行動しない人は、いつまで経っても成功することができません。それは、経験値をまったく得ていないから……。