「常在戦場」
これは何も戦国時代に限った話ではありません。いつの時代にも通じる普遍的な真理です。ビジネスはもちろんのこと、人生全般にも当てはまります。
変化が目まぐるしい現代においては、「大丈夫だ」「慌てることはないよ」と油断していたら、競合にアッと言う間にスキを突かれてしまいます。その意味では、「世知辛い」と言えないこともないです。
戦国時代と違って、現代は戦場に駆り出されても、生命の心配をする必要がありません。それだけが救いでしょうか……。
その現代の戦場は、ビジネスで言えば、競合との競争や顧客へのアプローチ、自分自身の人格・見識・教養の涵養、習慣づけ、人材育成・開発などなど。実に多方面にわたります。
これだけのこと(挙げたのは、全体のほんの一部です!)をしなければならないのですから、手をこまねいていたり様子見をしたりしているヒマはありません。いつでもすぐに行動で気なければなりません。
これは、「休むな」「ゆっくりするな」ということとは違います。休むのも必要。ただし、休んでいても、いつでも動き出せる態勢にいるということ。
あなたが何もせずにぼんやりしていたら、着々と取り組んでいる競合に差をつけられるだけです。それも圧倒的な差を……。
何もしないでいたら、挽回するのが難しくなって、カンタンにポジションを失ってしまう……。それが、現代の戦場。
しかも1度ポジションを奪われたら、取り戻すのは困難を極めます。競合がガッチリつかんで死んでも離そうとしません。
スキをついても、微動だにせず。そのポジションを奪い返そうと思ったら、競合の何十倍、何百倍のことをしなければなりません。
まさに食うか食われるか。現代の戦場においては、いつなんどき何があっても素早く行動し冷静に対処できなければなりません。
常在戦場は当たり前。そのことをしっかり認識し実践できる人が結局は生き残るし、一流への階段を駆け上がっていきます。