スケジュールを立ててものごとを進めていっても、必ずしもそのとおりにいくとは限りません。トラブルやアクシデントが起こることもあるし、体調不良になることも十分にあり得ます。
そうした一種のハプニングは、最初から「ある」と見込んで、余裕を持ったスケジュールを立てていくものです。そうすれば、ハプニングが起こっても、慌てることはありません。これはカタチを変えた「備えあれば憂いなし」です。
事前にトラブルやアクシデントを見込んでいないとどうなるかと言うと、キツキツのスケジュールを組むことになります。これはムダのない効率的なスケジュールのように見えますが、そんなことはありません。
1日の猶予も許されない、まさに毎日が綱渡りのような状況になります。
のんびり屋とか尻に火がつかないと動かないタイプには、こういうキツイ日程のほうが性に合うのかもしれませんが、余裕がないのは事実。
風邪をひくことも許されないので、プレッシャーとストレスは相当かかります。
負荷をかけることが成長につながることは間違いないので、一概にそのやり方を否定できるものではありません。
実際にそれを乗り越えることができれば、達成感を得られます。それでもやはり遅れるリスクは残ります。
やはり遅れはNG。現実に遅れそうになった場合は、徹夜してでも挽回するしかありません。1日や2日頑張れば、何とかなるものです。
遅れそうになったとき、一番してはいけないのが、慌てること。慌ててしまったら、その瞬間に正常な判断ができなくなります。
遅れが発覚して「ヤバイ」「マズイ」と思ったら、まずはひと呼吸置く。
もともとギリギリのスケジュールを組んでいるのですから、優先順位をしっかり見極めて、最大限の効果が見込めることからやっていくと、なんとかリカバリーできます。
慌ててしまったら、その優先順位の見極めすらできなくなります。やらなくてもいいことからやってしまって、余計に後れを生じさせかねません。
「遅れそう」だと思っても、まだ時間は残っています。優先順位の高いことからやっていけば、最終的には間に合うものです。あくまでも「慌てていなければ」の話ですが……。