うまくいくこともあれば、うまくいかないこともある……。仕事でも勉強でもスポーツでも、そのことは共通して言えます。
うまくいくのか、それともうまくいかないのか……。どちらに転ぶかは、実際にやってみなければ分かりません。
従って、1人1人ができることと言えば、持っている力をすべて出そうとすること。それだけです。
現実には、緊張したり不安を抱えたりして、持っている力を出せずに終わってしまうこともあります。それでうまくいかなかったとしたら、とても残念なことです。
「何もできないで終わってしまった」……
あなた自身にも、そんな残念な経験が何度かあるのではないでしょうか。持っている力をすべて出すことは、想像以上に難しいことです。
せっかく頑張って力を蓄えたのに、なぜそれをすべて出すことができないのかと言うと、原因はいくつかあります。その1つが、「うまくやろう」と思ってしまうこと。言い換えれば、結果を求めすぎてしまうこと。
うまくいくかうまくいかないかは、やってみなければ分からないのに、やる前から結果を求めすぎてしまうと、必要以上に緊張したり不安を抱え込んだりしてしまいます。それは、自分で勝手にプレッシャーをかけること。
うまくいかない原因を自分でつくってしまっているのですから、一種の笑い話です。あとから冷静になって振り返ると、実際に「あのときは若かったな」「まだまだ未熟だった」と笑ったりするものです。
一生懸命頑張ってやってきたのですから、うまくいったほうがいいに決まっています。とは言え、自分1人で結果をコントロールすることはできません。
結果を求めるのは、本来コントロールできないものを自分1人で勝手になんとかしようとすることですから、余計な力を使ってしまって消耗度が激しくなります。
往々にして、持っている力を出せずに終わりがちです。一種の自滅です。
どうなるか分からないからこそ、やる前から結果を気にしても仕方ないのです。それよりは持っている力をすべて出すように尽くすこと。
そのことだけを考えて実際にやれるようになれば、自ずと結果はついてくるものです。