年度が替わるのは、1つの区切りです。また新たなスタートを切ることでもあります。今日から新しい会社に移ったり、職場が変わったりする人も多いのではないでしょうか。
前年度のことはともかくとして、全員が同じスタートラインに立って、新しい1年を駆け抜けることになります。
前年度調子がよかった人は、引き続き好調を維持したいと思っているはずです。反対に、あまり芳しくなかった人は、「今年度こそは」と捲土重来を期しているのかもしれません。
好調であれ不調であれ、新しい1年を計画しているとおりに進めるためにしておかなければならないことがあります。それは、上手にリセットすること。
いい悪いは別にして、年度が替わることで、前年度の実績はいったんチャラになります。今年度の実績は、今日からの取り組みで決まってきます。前年度あまりよくなかった人にしてみれば、それは挽回する機会があるということ。
とは言え、本当に挽回できるかどうかは、リセットの仕方次第です。
「終わったことはあれこれ言っても仕方がない。これから巻き返せばいい」と、単純に考えているようでは、おそらく前年度と同じことを繰り返すことになります。
なぜよくなかったのか。何が足りなかったのか。今後、どんなことを加えていけばいいのか……。
前年度の取り組みを分析して、改善すべきことをしっかりあぶり出していく――。このリセットを行わなければ、捲土重来は夢のまた夢。
こうしたリセットを行うことで、新年度にやるべきことが明確になります。
あとはそれを1つ1つ確実に実行していくだけです。これをするかしないかによって、今年度の結果は天と地ほどの差が出てしまいます。
リセットは、不調の人はもちろん、好調だった人も積極的にやるべきことです。それをしないと、うまくいったことを繰り返す羽目になり、停滞を招きかねません。
何がよかったのか、好調を維持するためにはどんなことをアップデートしていけばいいのかを分析していけば、1年間やるべきことがハッキリしてきます。それをきっちりやっていけば、前年度以上の結果を出すことも可能です。
上手にリセット――。これは、好調な人も不調な人も、どちらも行うべきことです。