人には向き/不向きがあります。得意/不得意もあります。
やるなら向いていること、得意なことのほうが「いい」に決まっています。だからと言って、不向きなこと、不得意をやってはいけない、またやらないほうがいいということでもありません。
そうしたことをやらざるを得ないときもあります。そのときどうするかは、あなた次第です。
不向き、不得意だから、一切やらない……。そういう選択もあり得ます。この場合、やらなくてはならないことをやっていないのですから、不利益を被ることが「なきにしもあらず」です。
不向き、不得意だから、誰かに代わりにやってもらう……。そういう選択もあるかもしれません。この場合、代わりにやってもらった相手には借りをつくることになります。
相手が不向き、不得意なことをあなたが代わりにやれば、イーブンになりますが、そうそううまくいくものでもありません。
もし代わりにやってくれる相手がいなければ、やらなくてはならないことをやっていないのですから、不利益を被ることになります。
いい案ではありますが、リスクは残ります。
不向き、不得意だけど、やってみる……。この選択もあり得ます。おそらく多くの人がこれを選択します。
本当はやらずに済ませたくても、やらなくてはならないことなのですから、仕方ありません。
できるようになるまでは相当な時間と努力を必要とします。誰かにイチから教えてもらうとしたら、それ相応の出費も余儀なくされます。
その意味では、不利益を被ることは否めません。とは言え、できるようになれば、それを少なくすることも可能です。3つの中では、結果として不利益が一番少ない可能性があります。
不向きなことや不得意は、扱いが難しいものです。それらをすべて一律に対応する必要はありません。
そのときどきに応じて、「やらない」「誰かに代わりにやってもらう」「自分でできるようになる」の中から最適なものを選んでいくのも、うまい対処法です。
最初から「これ」と1つに決めることもありません。