2019.5.15.

道を聞かれる人になる、、、

「○○に行きたいんですが、どうやって行けばいいんでしょうか?」
あなたが街中を歩いているとき、突然、こんなふうに話しかけられたとします。どうやらその人は、道に迷ってしまったようです。

おそらく藁をもすがる気持ちであなたに話しかけたに違いありません。「この人なら知っているに違いない!」と、相手も思ったようです。

この人があなたに話しかけたのは、決して「偶然」ではありません。まさにあなただからです。

道に迷った人にとって、目的地への行き方や場所を聞く相手は、実は誰でもいいわけではありません。「土地勘のある人」を探しているのかと言うと、必ずしもそういうわけでもないです。

こう言うと、あなたはビックリしますか。それとも「通りすがりなら誰でもいいんですよ」などと言いますか。

道に迷った人が頼りにするのは、ズバリ、親切な人。そう、土地勘のある/なしは、関係ありません。

「この人なら教えてくれそうだ。もし知らないとしても、少しは助けてくれそうだ」
そんなふうに思ったから、相手はあなたに声をかけたのです。

あなたは、道に迷った人から選ばれたということ。その人の親切部門第1位。これは、うれしいことではありませんか。

道に迷った人が、眉間にしわを寄せていたり肩を怒らせたりする人に声をかけることはありません。

そんな人に何かを聞いても、スルーされたり逆ギレされたりしかねません。

あなたは、違います。穏やかでやさしそうな表情をしています。ときおり笑みも浮かべます。そんなあなたに道を尋ねるのは、当然のことです。

あなたのことですから、目的地を知っていれば、その場所まで案内することもあり得ます。もし目的地を知らなくても、スマホで調べてきちんと行き方を教えるに違いありません。

やはり相手は、あなたをしっかり見ています。道を聞かれても、きちんと対応してくれる人だと――。あなたは、道を聞かれる人です。