「頑張ってね。うまくいくことを願っているよ」「絶対にうまくいくよ。信じているから」「大丈夫。あなたならできる」……
このように期待されながら、なかなか結果が出ないとき……。一生懸命にやっているほど、心情的にとてもつらくなります。
「ふがいない結果になって申し訳ない。このままでは合わせる顔がない」……
こんなふうに自分を責めてしまいます。周囲の期待と現状のギャップが大きければ大きいほど、自分自身への失望も大きくなります。
行き着き先は、自己否定。こうなると立ち直れなくなって、行動することをやめてしまいます。
挙げ句の果てに、期待してくれた人たち、そして自分自身からも逃げ回ります。自分の殻に閉じこもって、何もしない無気力な日々を生きるようになっていきます。
周囲の期待は、諸刃の剣。力にもなりますが、反対に重荷にもなってしまいます。
特にうまくいかないときは、相当なプレッシャーとして感じてしまいます。もしかしたら、あなたにもその経験があるかもしれません。
それでは、周囲の期待などないほうがいいのかと言うと、それもまた早合点すぎます。「ない」よりは「ある」ほうがいいものです。なぜならそれは力だから……。
周りの人たちの期待は、あくまでも善意です。それをこちらのほうで勝手に「やめてくれ」とも言えません。
1つ言えるのは、周囲の期待を力にするのも、また重荷やプレッシャーにするのも自分自身であること。自分自身でうまく周囲の期待に付き合えるようにしなければなりません。
どうすればいいのかと言うと、感謝すること。周りから「頑張ってね」「うまくいくよ」「あなたならできる」と声をかけられたら、ただ「ありがとうございます」と誠意を持って答えていきます。
感謝の気持ちを持って接すれば、周りの期待を追い風にできます。
逆に、「頑張ってね」「うまくいくよ」「あなたならできる」と声をかけられたときに、迷惑がってしまうと、それは重荷になります。
感謝が足りない分、プレッシャーになって、やがて向かい風に変わっていきます。
周りの期待は、感謝していれば必ず力になります。そうならないのは、自分自身に感謝が足りないだけです。