仕事ができる人には、いくつかの特徴があります。その1つに、「シンプル」が挙げられます。
思考と行動の両面において、シンプル。このことは、仕事ができる人にほぼ共通しています(まれに例外はいますが、ごくごく少数です)。
シンプルをひと言で言うと、余分なものが一切ないこと。言い換えれば、必要なものだけがあること。
思考と行動がシンプルであれば、迷うことも悩むこともなくなります。必要なことだけを考えて行動していくので、余計なことをすることがありません。
必要なことだけをするのですから、しなくていいことは一切しなくなります。それにつれて、結果をより早く出せるようになります。
シンプル・イズ・ベスト。仕事ができる人は、一貫してこのことを追求しています。今後も変わることはありません。
もっとも、仕事ができる人が最初からシンプルな思考と行動をしていたのかと言うと、おそらくそれは違います(ここでも例外はあります)。最終的に「シンプル・イズ・ベスト」の境地にたどり着いただけのことです。
当たり前ですが、仕事ができるようになるまでは、誰もが試行錯誤をします。悪戦苦闘、一進一退を繰り返しながら、少しずつ仕事ができるようになっていきます。
その過程において、「これは必要だ」「これは不要だ」という取捨選択をする場面が出てきます。それは、何度も何度も登場します。
「これはどうしても必要だ」「やっぱりこれはいらないな」……
その取捨選択も、試行錯誤。迷いや悩み、判断ミスもイヤになるほどたくさん積み重ねています。
そうした死屍累々を横目に見ながら、自分自身の思考と行動を研ぎ澄ませていくと、余分なものが1つずつそぎ落とされていきます。
本当に必要なものだけが残るようになります。
試行錯誤の取捨選択を経て、余分なものが一切なくなったから、思考と行動は極めてシンプル。ここまでたどり着くのにどれだけの時間がかかったかは、人それぞれ。
それで不都合は一切ありません。シンプルだから、しっかり結果を出すことができます。