2019.8.2.

守りに入らない、、、

どこの世界にも、ずば抜けた実力を持つ人はいます。そういう人は、往々にして長くトップレベルで活躍しているものです。

スポーツ選手の場合は、体力的な問題があるので期間は短いですが、それでも5年とか10年、トップレベルを維持する人はたくさんいます。それに比べると、将棋のような頭脳戦になると、羽生善治さんのように20年、30年と長くトップの座にい続ける人もいます。

実力というものは、いったん身につけると、なかなか落ちるものではありません。それはなぜかと言うと、本人が常に磨いているから。

維持すると言うよりは、常に「アップし続けている」と言ったほうが正解に近いです。昨年よりも今年、今年よりも来年と、実力をアップし続けているから、長くトップレベルで活躍できます。

昨年も今年も来年も実力が同じなら、トップレベルを維持することは難しいです。あとからやって来た人にカンタンに抜かれてしまって、実力がつるべ落としになってしまいます。

「もう大丈夫。これまでと同じでいい」と思ったら、実力は下がっているのと同じ。ちょっとでも上げることができたら、ようやく現状維持。

トップレベルを維持しようと思ったら、今よりももっと実力を上げなければなりません。トップに立ってもなお実力を上げ続けている人が、長く第一線で活躍できます。

このことから言えるのは、守りに入ったらダメだということ。仮にトップに立ったとしても、それまでと同じ努力や行動をしていては、実力は下がる一方です。

トップに立ったのに、すぐに陥落してしまう人は、それまでと同じことをやっている人。あぐらをかいて、実力を磨くことを何もしていないのですから、抜かれてしまうのは当然のことです。

長くトップに立つ人は、「もう大丈夫」と慢心することなく、またおごることなく、それまでより倍以上の努力と行動をして実力をアップさせています。あとに続く人を続々と退けて、トップを維持できるようになります。

ずっと第一線で活躍している人は、なお実力をアップさせている人。守りに入らず、それまでよりはるかに多くの努力と行動をしている人です。