自分のために動く人。誰かのために動く人――。
どちらのほうが充実した人生を送れるのかと言えば、答えは明らかです。間違っても前者ではありません。もちろん、後者。
自分のためだけに行動したとしても、大きな渦は起こせないものです。また自分のためだけに行動していると、途中で空しさを感じてどこか本気になりきれないところがあります。
一方、誰かのために動く人は、いつでも本気です。と言うより、本気にならざるを得ません。
自分のためだけに行動するのなら、うまくいかなくなっても、途中でやめることもできます。それで誰かに多大な迷惑をかけることはまずありません。
誰かのために行動したとしたら、たとえうまくいかなくなっても、途中でやめたりカンタンにあきらめたりすることはできないものです。ほかならぬその人に多大な迷惑をかけてしまいます。
そういうことを考えて、ほかの誰かのために行動するのを避けているとすれば、とてももったいないことです。もしあなたもそう思っているとしたら、考え直してもらいたいところです。
誰かのために動いて、仮にうまくいかなかったとしても、それは結果論です。動いたあなた自身のせいではありません。そのことに責任を感じてしまうとしたら、筋違いです。
「この人のために！」と思って行動したら、本気になれます。持っている力を最大限発揮しようと思うし、のみならず、自分自身をもっともっと成長させようとします。
結局のところ、誰かのために動くと、自分自身が成長します。自分のために動くより何十倍、何百倍も成長します。そこに「誰かのために動く」意義があります。
誰かにとってプラスとなる行動をしていくことは、回り回って成長というカタチで自分自身に返ってきます。まさに「情けは人のためならず」です。
こう見ていくと、誰かのために動く人が充実した人生を送れるようになるのは、当然のことです。
その誰かの数が多ければ多いほど、充実度が濃く、かつ深くなっていきます。
なるのであれば、自分のために動く人より誰かのために動く人です。
