仕事であれプライベートであれ、何かを学ぶ、あるいは身につけようとするとき、欠かせないものがあります。その1つが、「手本」です。
手本とは、誰もがうまくできるようにやさしくまとめられた模範。一種の教科書です。
それは、モノの場合もあれば、人の場合もあります。人が手本になった場合は、まさに「生きた教材」になります。
手本があれば、初心者でも「こうやればいい」「こうやると、うまくいく」と、自分のこれからやるべきことがきちんと認識できます。それを1つ1つコツコツやっていけば、いつの日か自分自身が生きた教材になることも夢ではありません。
当たり前ですが、最初からうまくいくことはまれです。誰もが初心者からスタートしますから、手本を見ながら、そのとおりになるまで、何回も何回も練習します。
たくさんの失敗を重ねながらも、その手本どおりになるようにやっていくだけです。それは、本当に地味で地道な作業の繰り返し。
うれしいことに、練習はあなたを決して裏切りません。手本を見ながら、日々、練習していると、徐々に上達していきます。
ちょっとでもうまくなると、それがうれしいからトコトン練習するようになります。本人がどれだけ一生懸命練習するかによりますが、手本どおり、もしくはそれ以上に上達することも十分にあり得ます。
手本とは、ベンチマーク。それを持つことで、自分の進むべき方向性や練習量を把握できます。
どんなジャンルであれ、手本どおりにやっても、すぐには上達しないものです。手本を持つことが上達を約束するのではなく、あくまでも本人の練習次第。
それでも身の回りにあれば、このうえなく頼りになるものであり、また上達するようにしっかり導いてくれます。
逆に、手本がなければどうなるかと言うと、自己流にならざるを得ません。
誰もがビックリするほど上達する可能性もありますが、見るに堪えないほど悲惨な出来に終わることも「ない」とは言えません。むしろ後者になる可能性が大です。
あなたは、手本を持っていますか。それを見て、今日も一生懸命練習しましたか?