うまくいかないときは、誰にでもあります。そういうときは「ゼロ」にしてしまいたいものですが、残念ながら不可能です。
「うまくいくときだけにしてほしい……」は偽らざる本音であっても、ないものねだり。できないことを「できるようにしたい」と考えても、時間のムダです。
ただし、うまくいかないときを少なくすることは可能。これは、誰にでもできることです。
この「うまくいかないとき」の過ごし方は、ほどなくしてうまくいくようになったり、そのままズルズルとうまくいかなときが続いたりする大きな分かれ目になります。
あるいはうまくいくことが多くなるか、うまくいかないことのほうが多くなるかの境目になりかねません。
どのように過ごしたらいいのかを2つ挙げるとすると、1つは焦らないこと。うまくいかないのは、あなただけではありません。前述したように、うまくいかないときは、誰にでもあります。
「こういうときもあるさ」と、少し気をラクに持ってみると、プレッシャーを感じることが減ります。「焦らずにじっくりやろう」という気持ちになって、目の前のことを1つ1つやるようになっていきます。
焦ることの何がよくないのかと言うと、結果をより求めるようになること。1日でも早く、いいえ1時間でも早く結果を出したいと思うようになるので、目の前のことを1つ1つではなく、2つも3つも同時にやるようになりがちです。
ジタバタ行動するようになって、何ごとも中途半端になっていきます。結果を求めるあまり、クオリティーが著しく下がって、さらにうまくいかなくなってしまいます。
焦りは、うまくいかなくなるという負の連鎖を呼びます。焦ってもいいことなど、何1つありません。
もう1つは、この逆で、気長に構えること。「うまくいかないときは、結果を出すための1つのプロセス」と、とらえていきます。
そうすると、目の前のことに1つ1つしっかり取り組めるようになるので、どれくらいの時間がかかるかはともかく、やがてうまくいくようになります。
うまくいかないときをどのように過ごすかで、その後の展開が大きく変わります。うまくいかないときほど、焦らず気長に取り組みたいものです。