2019.11.8.

「できる」というお墨つきを与える

不可抗力であれ、自分自身が招いたものであれ、困難な状況に陥ったとき、人は2とおりの対応をします。1つは、逃げる。もう1つは、立ち向かう。どちらを選ぶかは、その人次第です。

命にかかわるものであれば別ですが、基本的に逃げるのは、好ましいことではありません。また逃げたとしても、状況が好転する可能性はゼロです。

「逃げられて、助かった……」と思っているのは、本人だけ。逃げたことで自分自身が状況を悪化させてしまい、余計に苦しむことになります。逃げた代償は、のちのちより大きくなって自分自身に返ってきます。

逃げとは、現実逃避。現実を変える行動を放棄しているだけのことです。なぜ厳しい状況を避けようとしてしまうのかというと、根本的な理由があります。

それは、「現実を変える力が自分にはない」と当の本人が思っているから。あまりにも厳しい現実を目の当たりにして、自分には「ムリ」だと早々に白旗を揚げてしまっています。

自分自身に「できない」という烙印を押してしまっているのですから、なんとも悲しいことです。もっとも、本人にそういう自覚は皆無です。

この烙印を押してしまうと、その後も困難に遭遇するたびに、逃げ回るようになります。一生「できない」という烙印がついて回ってしまいます。

反対に、逃げずに立ち向かっていったら、もしかしたら頑張って1人で乗り越えることができるかもしれません。

自力では難しいとしても、一生懸命その困難に立ち向かっていたら、必ず応援してくれる人が現れます。何人かの力を合わせれば、十分に解決できます。

立ち向かっていけば、解決できない困難などありません。すべてを自力でできなかったとしても、最後までやり通せば、少なからず成長します。

「乗り切った」という自信もつきます。自分自身に「できない」という烙印を押さずに済みます。むしろ「できる」というお墨つきを自分自身に与えられます。それは、逃げずにいたから可能になったこと。

あなたは今日、どんなことにも逃げずに立ち向かいましたか。自分自身に「できる」というお墨つきを与えましたか