新しい年を迎えるのは、年を1つとるということ。これは、誰でも同じです。
「もう〇〇歳だよ」「今年で△△歳になるのか」「□□歳まで、もうすぐだ」……
ある程度の年齢になると、こんなふうに1つ年をとることに対して、ネガティブな感情を抱きがちです。そんな人には、あえてこう言います。
「安心してください。1年で2つも3つも年をとる人はいませんよ。あなたはたった1つ年をとるだけですから」
気休めになるかどうかはともかく、これは事実です。1つ年をとるだけなのですから、別に悲しんだり落ち込んだりすることもありません。
あの人もこの人もみな1つ年をとる。それは、素晴らしいことではないでしょうか。
年をとることをネガティブにとらえやすいのは、やはり加齢による衰えが目立つからです。確かに、1年前より体力は落ちているかもしれません。
もっとも、それは何もしなければの話。自分自身さえその気になれば、衰えをカバーできるし、むしろ強化することも可能です。
1つ年をとることに悲観的になるのは、自分自身を見切ってしまうこと。
それは、ある程度の年齢を重ねた人間にとって慎むべきことです。
逆に、年をとることで身につくものがあります。若い時分には「なかなか得られない」と言ってもいいくらいです。
それは、知恵。「亀の甲より年の功」で、年齢を重ねてきた人間だからこそ達観できることが多々あります。
若い時分より視野も広く高くなっていますから、思考・選択・決断のレベルははるかに深まっています。
何をするにおいても、知恵のある行動をしていきますから、若い人たちに比べても、実現のスピードやクオリティーにおいて遜色ないどころか凌駕することも日常茶飯事。
知恵の威力をまざまざと見せつけることになります。
年をとるとは、知恵をつけること。それは、体力の低下を補って余りあります。
しかも1つ年をとるからと言って、身につく知恵も同数ではありません。本人次第で無限に近い知恵を身につけられます。
2020年、あなたはどんな知恵を身につけていきますか。それをどんなことに活用しますか?