「これをやるのは大変だなぁ」「わぁー、めちゃくちゃ時間がかかるよ」「複雑だから、手間がかかってしんどいよ」……
面倒なことを目の前にしたとき、「やりたくない」と思ってしまいます。それは、自然な感情ですから、仕方がありません。
「面倒」と思うのは、素直な証拠。そのこと自体で、別に責められるいわれはありません。
責められるとしたら、面倒なことをやらずに済ませた場合。もしくは、いいかげんに済ませた場合。
「やりたくない」という気持ちそのものは、理解できます。目の前にあれば、やはり気が進まないものです。
とは言え、実際にやらないとすれば、言語道断。いいかげんに済ませた場合も同様です。
時間も手間もかかる。複雑で大変……。それが、面倒なことです。
世の中には、そういうものが、たくさんあります。「あふれている」と言っても、過言ではありません。
「面倒なのはいいことなのか、それともよくないことなのか?」
そう問われたら、即答できます。もちろん、いいことです。
こう言った瞬間、あなたの表情が曇ったようです。あなたのその気持ちは、痛いほど理解できます。
なぜ面倒なのがいいことなのかと言うと、ズバリ「伸びしろ」があるから。それに取り組み、うまく処理できるようになれば、必然的に成長します。
実力の数段のレベルアップ。生産性向上。信用の上昇。時間の有効活用。快適な環境ーー。
こうした有形無形のものを手にすることが可能です。そうだと分かれば、いいことだと思えてきませんか?
面倒なことは、いつでもどこでもどんなときでもあります。今この瞬間に、目の当たりにしている人もいそうです。そんな人には、こう言います。
「伸びしろが目の前に来てくれましたよ」
大いなる伸びしろーー。それが、面倒なことです。
活かすも殺すも自由ーー。それは、あなた次第です。