やる気とは、目に見えないもの。その人にあるかないかは、外見からはうかがい知ることはできません。
それでも「やる気マンマンだな」「やる気がないな」と分かってしまいます。なぜなら「感じる」ものだから……。
やる気とは、感じるものです。ある/なしは、たいていの人には瞬時に判別できてしまいます。
「ヨーシ、やるぞ」「頑張るぞ」「絶対に成功させる」……
そんなふうに言えば、「やる気がある」ように見えますが、実際には「ない」人もいます。むしろやる気が「ない」人こそ、言葉や目に見える態度でごまかそうとします。
いい悪いは別にして、何も言わず、黙々と取り組む、あるいは表情1つ変えずに淡々としている人は、「やる気がない」ように見えかねません。
だからと言って、そういう人すべてを「やる気がない」と見なすのは、早計です。
内にやる気をフツフツとたぎらせている人は、たくさんいます。もちろん、やる気が「ない」人もいます。
結局のところ、やる気があるかないかが最も表れるのは、ある局面です。それは、うまくいかないとき。
うまくいっているときなら、誰でも積極的に取り組みます。ことさらにやる気を必要としません。やる気がない人でも、やろうとします。
反対に、うまくいかないときは、やる気をなくしがちです。
こういう人は、もとからやる気がないか、それほど持っていない人です。やる気がないために、事態を改善させようともせず、ドンドン悪化させてしまいます。
やる気がある人は、うまくいっている/うまくいかないにかかわらず、積極的に取り組みます。
一喜一憂せずに、目の前のことに全力を尽くします。その人からは、
いつもやる気があるから、言葉にする必要もないし、態度として示す必要性を感じていません。
そんなことをするヒマがあるなら、サッサと目の前のことに取り組みます。
うまくいかないときこそ、ハッキリ感じられるものーー。それが、やる気です。