世の中には、2種類の人がいます。それは、必要に迫られてからやる人と、前もって早めに手を打つ人。
誰もが、このどちらかに振り分けることができます。その例外は、1人としてありません。
必要に迫られてからやる人は、ギリギリまで行動しない人。何ごとも自ら主体的に行動しようとせず、追い込まれてから「ヤバイ。もうどうにもならない……」と、尻に火がつくまで何もしません。
夏休みの宿題を残り1週間切ってから取りかかるタイプです。のんきを通り越しています。
こういう人がまるっきり「できない人」なのかと言うと、必ずしもそうとは限りません。
なかには、火事場のバカ力を発揮して、そのどうにもならない状況をケガ1つせずに切り抜けてしまう人も少なからずいます。もちろん、切り抜けられない人もいます。
その意味では、悪運が強い人。何度もそういう危ない状況を切り抜けてきて、「最後はなんとかなる」という妙な自信があるから、ますます追い込まれるまでやらなくなります。
必要に迫られる人は、できるのにやらないのですから困った人です。これまではなんとかなっていましたが、今後もそうなるという保証はゼロ。
おそらく本人は、いよいよどうにもならなくなるまで、そんな危ない橋を渡り続けます。その悪運がいつまで続くかは、誰にも分かりません。
一方の「前もって早めに手を打つ人」は、先手必勝タイプ。常に先の先を見据えて動きます。こちらは、夏休みの宿題を最初の1週間でほとんど終わらせてしまうタイプです。
早めに手を打ったとしても、必ずしも100%うまくいくわけではありません。それでもうまくいく確率は、相対的に高いです。
うまくいかないことがあっても、早めに動いた分、リカバリーするのも容易です。早めに動くからうまくいかないことがあっても、少なくとも追い込まれることがありません。
いずれにせよ、世の中には、必要に迫られる人と、まったく迫られない人がいます。あなたは、どちらのタイプに当てはまるでしょうか。