2020.6.10.

ココロを暴走させない、、、

「もう時間がない」「締め切りまであと1時間」「ああ、間に合いそうもない」……
 どんな事情であれ、約束した時間や期日に間に合わないとなると、人は焦ります。このときかなり悲観的かつ深刻な状況に置かれています。
「どうせ間に合わないし、ジタバタしてもしょうがない」……
 そんなふうにあきらめてしまったら、どんなにラクかもしれません。自分自身の信用がなくなることは確実なので、オススメはできません。だからと言って、焦ったままでいいのかと言うと、それもまた違います。
焦りとは、ココロが異常にスピードを出している状態。「暴走している」と言っても、過言ではありません。
それに反して、アタマとカラダは置いてきぼり状態。ココロだけが突っ走っていて、アタマとカラダは「あっけにとられていると」言ってもいいくらいです。
たとえば、「遅刻する!」とココロが暴走して走り出しても、カラダが反応せずにいるから、足がもつれて転んでしまいます。あるいはアタマが機能していないから、むやみに走り出して行くべき道を間違えたりします。
ココロのスピードを緩めない限り、いいことは何もありません。むしろ状況は悪化して、墓穴を掘ることになります。
この状況を打開するには、アタマとカラダに応援してもらうに限ります。そのためにも暴走しているココロを一時停車させます。
深呼吸する。あるいは1から100まで数える……。そうしたアクションをしている間に、アタマとカラダがココロに寄り添ってきます。
アタマがいいアイデアを授けてくれたり、カラダがハードなことでもやるとバックアップしてくれたりします。
たとえば、クライアントに連絡してリスケしてもらうように促す。ただ期日を延ばすだけではなく、よりクオリティーの高いものを提出することを約束します。
あるいはクライアントには概要だけ先に知らせて、1時間後くらいに正式な提案書を送るようにする。少しだけ締め切りを延ばして、その間に完成させてしまいます。
時間がなくても、できることはいろいろあります。それを引き出すためにも、焦りは禁物。ココロだけが暴走していては、アタマもカラダも応援しようがありません。少なくとも焦っている間は、そのことに気づけずにいます。