あなたが演じている人生という名の「ドラマ」は、いつも本番。やり直しは、不可能。
うまくいっても、反対にうまくいかなくても、一回性。うまくいったからと言って、次にうまくいく保証は、まったくありません。うまくいかなくても、次にうまくいくことは大いにあり得ることです。
常に本番。これは裏を返せば、「リハーサル」がないということ。その善し悪しを言っても、なんにもなりません。
文句を言っている、その時間も、実は本番です。貴重な本番の時間を、ブツブツ言っているだけで潰してしまうのは、とてももったいないことです。
文句をブツブツ言ってから、次の本番に臨んでも、おそらくうまくいきません。期せずして、負の連鎖を続けることになります。
そんなヒマがあるのなら、次の本番で全力を尽くしたほうがよほどいいです。そのほうが、次こそうまくいく可能性は高まります。
いつでも本番。言い換えれば、リハーサルがないことは、厳しいことでしょうか。あるいはつらいことなのでしょうか。
確かに、そういう一面はあります。経験がないことをするのなら、それこそぶっつけ本番になります。
いきなり本番で初めてのことをするのですから、うまくいかない可能性は高いです。それなら「リハーサルをみっちりやったほうがいい」と思うのは人情ですが、それはそれで問題があります。
と言うのも、リハーサルを何千回やったとしても、それは本番1回にも満たないから。本番には、学びや気づきがあります。
失敗したとしても、そこで得られる学びや気づきはリハーサルよりはるかに多く得られます。それゆえに本番をドンドン経験したほうがいいし、たとえ失敗が多いとしても、そのほうが実力を伸ばせます。
本番で失敗しながら、成長していく――。人生というドラマには、そんな副産物があります。
人生という名のドラマは、いつも本番です。開幕ベルが、鳴っています。
舞台が始まるのはもう間もなく。さぁ、あなたの出番です。