2020.6.10.

すべての行動が礎石になる、、、

 世の中で「偉業」と呼ばれるもの中で、1日で成し遂げられたものは1つもありません。紆余曲折、苦心惨憺は当たり前。
風雪に耐えながら、コツコツとやるべきことをやってきたから、しかるべき場所にたどり着くことができます。一朝一夕にできるようなものは「偉業でもなんでもない」と言っても、過言ではありません。
 どれだけの年月を要するのかは、行うものごとによります。何年、何十年という単位であることは、想像に難くありません。
 それだけの時間がかかることについては、こういう見方もできます。それは、「1日1日の行動が大事になってくる」こと。
何年もかけなければできないことをやっていると、たまにやる気が出ないときや調子が悪いときもあります。そんなときに「今日は適当にやってもいいか」と、手を抜いてしまったら、すべてをムダにすることになります。
これは、決して大げさに言っているのではありません。多くの人が気にかけない真実を言っています。
 日本には戦国時代に建てられた多くの城が残っていますが、これらはすべて何年もかけてつくられたものです。
立派なものをつくろうと思うほど、土台をしっかりさせなければならないし、柱や床、壁のどれ1つとっても疎かにしていいものなどありません。すべての作業が、「礎石」になっています。
「たくさんあるから、1つくらい適当につくっていい」と思って、実際にやってしまったら、それこそアリの一穴。その部分から腐食が始まって、気がつけば城が傾いたり崩れたりしてしまったという顛末を迎えます。
 たくさんのことをやらなければならないとしても、適当にやったり手抜きしたりしていいことなど皆無です。どんなに小さなことでも、ほかと同じくらいのエネルギーと情熱を持って取り組まなければなりません。
 すべてのことにコツコツと真剣に取り組んできたから、偉業は成し遂げられます。偉業に、適当や手抜きはゼロ。そう断言しても、いいです。
 日々の行動は、これから達成していこうとすることの礎石。「行動のすべてが礎石」と思って取り組んでいけば、どんなことも成し遂げられるものです。