2020.6.11.

ムリめではなく、キツめにする、、、

 計画を立てるとき、往々にしてその人の持っているものが如実に表れるものです。その表れるものとは、性格ではありません。
 図らずも露呈するのは、その人の実行力。つまり、計画を見ただけで、その人がそれを実現できるかできないかが分かってしまうということになります。
 何をするのであれ、計画を立てるのであれば、誰もが「深慮遠謀」でなければなりません。これはやろうとすることの大小を問わず、すべてにおいて言えることです。
 深慮遠謀とは、深く考えて、将来を見通した、しっかりした計画を立てること。深慮遠謀であるからには、その立てた計画の達成度は100%でなければなりません。
 こう言うと、「達成しやすいような計画」を思い浮かべる人がいますが、明確に否定します。深慮遠謀になると、必然的に達成度はより困難になります。
 多くの人は計画を立てるときに、次のどちらかに偏ります。1つは、達成するのがラクな計画。もう1つが、達成するのが困難な計画。
前者はカンタンで、誰でもできる計画ですが、そんなものを達成しても意味はありません。実力も伸びないし、実行力も身につかない……。
その計画からは立てた人の安易さが浮き彫りになります。
後者は本来、1カ月かかるところを1週間でやろうとするというような、ほとんどの人が達成できない非現実的なもの。
杜撰でムチャクチャなために、実行しようとするとムリがありすぎて、挫折してしまいます。
このどちらでもないのが、深慮遠謀です。ラクでもなければ、ムリでもない……。その代わり、かなりキツめです。
分かりやすく言うと、本来1カ月かかるところを3週間でやろうとするようなものです。
1週間ほど日程を短縮していますから、当然ながら負荷がかかります。
キツイのは間違いないですが、創意工夫と斬新奇抜なアイデアでそれを乗り越えようとするので、「実行力がある」と見なされます。
実際にそれをやってもムリがないので、なんとかクリアできます。深慮遠謀とは、成長を加速させるともに、実行力があることを証明する計画です。
あなたは今日、キツめの計画を立てて実行しましたか。達成することで成長を加速させましたか?