人間関係とは、自分自身を映す鏡。このことに異論がある人は、いないはずです。
自分自身が誰に対しても公正で親切、謙虚にふるまっていれば、必然的に同じような人たちが集まってきます。
反対に、自分自身が人によって差をつけたりエコヒイキしたり傲慢になっていたりすれば、いつしか周りを囲むのは同じような人ばかりになっていきます。
自分の周りにいるのは、どのような人なのか……。その人たちを見ていけば、今の自分自身がハッキリ見えてきます。
あなたの周りにいるのは、どんな人たちですか。やさしい人たちばかりなら、それはあなた自身がそういう人だからです。
尊大にふるまう人たちばかりだとしたら、あなた自身にそういう傾向があるということ。
類は友を呼ぶ――。これほど自分自身を取り巻く人間関係を的確に表した言葉はありません。1人の例外もなく当てはまるところがスゴイところです。
その意味では、自分の周りにいる人たちを見るのは、怖いものです。今の自分自身が余すところなく分かってしまうから……。
もし自分を取り巻く人たちが「なんかイヤだな」「距離を置きたいな」「かかわりたくないな」と思うのであれば、今の人間関係が類友の法則どおりになっている証拠。
周りにいる人たちが問題なのではありません。あなた自身が、「イヤだ」「距離を置きたい」「かかわりたくない」と思っている人間なのです。
彼らとの関係を断ち切っても、あなた自身が変わらなければ、同じように「なんかイヤだな」「距離を置きたいな」「かかわりたくないな」と思える人たちが集まってきます。それは、あなた自身がその人たちを呼び込むからです。
自分を取り巻く人たちをやさしい人ばかりにしたいなら、あなた自身がそうならなければなりません。やさしい人の周りには、自然と同じ傾向の人が集まってきます。
人間関係を変えたいなら、自分自身が変わること。これ以外の解決法はありません。
映っている姿が好ましくないとしても、「鏡」そのものを変えても意味がありません。鏡に映る自分自身が変わらなければならないのです。
公正、親切、謙虚な人たちとかかわり合いたいなら、あなた自身がそういう人になっていくしかありません。自分自身が変われば、鏡に映る姿は必ず変わります。